「ファンをはぐくみ事業を成長させる「コミュニティ」づくりの教科書」河原 あず、藤田 祐司
2021/10/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
サロンのようなコミュニティを作る本かと思って読んでみましたが、より広い意味でのコミュニティーづくりの教科書でした。イメージとしては、仙台の異業種交流会「Forest」や倫理法人会や読書普及協会のようなものでしょうか。
会社のように制約のない中で人を集めるのですから、人が集まりたくなる魅力が必要となります。そのためにはコミュニティの目的、ビジョンを明確したうえで、イベントを計画、企画していくことが大事なのでしょう。
・コミュニティ運営者は常に「何のためにやっているのか」という方向性を見失わないようにしてください(p32)
定期的な活動やイベントを開催しながら、コミュニティを広げていくのですが、大きいイベント、小さいイベントを組み合わせると良いようです。小さい集まりは、参加者が互いに知り合いになることができるので、参加者同士のつながりを強くできます。大きなイベントは、参加者の負担も大きいのですが、活動の熱量を上げ、メンバーの裾野を広げることができます。
毎回、いろいろな刺激があると、参加者も飽きずに参加してくれるようになるのではないでしょうか。
・コミュニティを立ち上げた段階で優先するのは、参加者に居心地のいい場をつくることです(p166)
コミュニティ維持のコツは、マンネリを打破することだと感じました。そのためにゲストを呼んだり、体験イベントを組み合わせるのです。一定割合、新人メンバーが入っていることが望ましいのです。
イベントは村のお祭りのようにやってみると楽しいものです。新型コロナも収まってきましたので、イベント企画に期待しましょう。
河原さん、藤田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・繰り返し参加しても、得られる情報が変わらないと、リピーターは減り、参加者も同じ人が集まるようになってコミュニティの硬直化が進みます(p139)
・まじめなイベントから一転、くだけた雰囲気に変えてみる・・・マンネリ化したときには、トーンのメリハリが停滞感を払拭(p71)
・理想は、コミュニティのコアメンバー、常連メンバー、新人メンバーのバランスが取れている状態です(p141)
・無料イベント・・・水曜日と金曜日は参加率が55%と低くなる・・・「ノー残業デー」だったり、「最終営業日」に当たったり(p100)
▼引用は、この本からです
河原 あず、藤田 祐司 、ダイヤモンド社
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
1章:ビジネス・コミュニティを立ち上げる
2章:イベントを企画して集客する
3章:オンラインも対応、イベントの盛り上げ方
4章:マンネリを避け、危機を乗り越える
5章:コミュニティの成果を評価する
6章:コミュニティマネジャーという仕事
7章:新時代に必須の「コミュニティ思考」
著者経歴
河原あず(かわはら あず)・・・Potageコミュニティ・アクセラレーター。富士通を経て、2008年からニフティが運営する(当時)イベントハウス型飲食店「東京カルチャーカルチャー」イベントコーディネーター就任。年間200本以上のイベント運営に携わる。2013~2016年、サンフランシスコに駐在。帰国後、伊藤園、コクヨ、オムロンヘルスケア、サントリー、東急などと数多くのビジネスコミュニティをプロデュース。2020年春に独立し、ギルド制のチーム「Potage」を立ち上げ、コミュニティ・アクセラレーターとしてイベント企画、企業のコミュニケーションデザインなどを手掛ける
藤田祐司(ふじた ゆうじ)・・・Peatix Japan株式会社共同創業者。取締役・CMO(最高マーケティング責任者)。慶應義塾大学卒業後、インテリジェンス(現パーソルキャリア)で営業を担当後、2003年アマゾンジャパン(現アマゾンジャパン合同会社)に入社。最年少マネージャー(当時)としてマーケットプレイス事業の営業統括を経て、Peatixの前身となるOrinocoを創業。国内コミュニティマネージャーチームを統括した後、営業、マーケティング統括を兼務。2019年CMOに就任し、グローバルを含めたPeatix全体のコミュニティマネジメント、ビジネスデベロップメント、マーケティングを統括する
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