「オンライン講座の教科書」渋谷文武

【私の評価】★★★★★（94点）

要約と感想レビュー

　300人のセミナーを毎回満席にしていたカリスマ講演者である著者は、毎日10時間以上働いていました。ところが新型コロナの影響でセミナーはすべてオンラインや動画視聴となり、著者の仕事は1日1時間半に減少したのです。

　今、著者はオンライン講座のノウハウを「オンライン講師養成講座」として30万円で売っています。その内容は、ノウハウを出せば出すほどオンライン講座は売れるというもので、この本の内容もすべて出す勢いの素晴らしいものとなっています。

・手軽な金額で、手軽に学べるオンライン講座を準備しておけば、全国から見込み客が集まってくる（ｐ34）

　この本でも書いているとおり、オンライン講座を作ってもすぐには売れません。オンライン講座を作ってしまえば、1日1.5時間働くだけで、満席御礼、大儲けできるわけではないのです。

　多くのアウトプットして見込み客に自分という人間と能力を知ってもらい、信用してもらうこと。そして何度もセミナーを行ってセミナーの中身を改善して、ワクワクしながら聞いてもらえる内容に充実させること。こうした努力の結果、オンライン講座が売れる可能性が出てくるのです。

・セミナー、研修、コンサルで冒頭に毎回同じ解説をするのであれば、それをあらかじめ教材にしておけばいい。その教材を先に受講してもらってから、セミナー、研修、コンサルに臨んでもらう（ｐ44）

　さらに、充実したオンライン講座になったとしても、オンライン講座は簡単には売れません。売るためには売れるコンセプトが大事になります。つまり、ターゲットを絞り、ターゲットが求めていることを提供するのです。

　これはすべての商品に言えることで、万人向けではなくターゲットを絞り、限定するほど売れるのです。わかっちゃいるけど難しいことですが、著者の経験でも、ターゲットを絞ることで単価を上げることができた場合があったという。そしてターゲットを引きつけるタイトルも大切になります。

・大事なのは、売れるコンセプトを加えること・・・受講者ターゲットを絞り・・・資格試験かが決まっていれば、「○ヶ月で合格」など期限を入れてもいい（ｐ73）

　ランディングページのシナリオ事例も掲載されており、この本自体が売れる本に仕上がっていました。この本のコンセプト自体が売るためのノウハウを使っているわけで、同じ講座でもテレビショッピングのように売れる見せ方をすることで売れるようになることもあるわけです。

　セミナー、オンライン講座はこれからの時代必須のものですので、私もこの本を参考に試行錯誤してみたいと思います。説得力ある内容で、★５としました。渋谷さん、良い本をありがとうございました。

この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓　↓　↓　


人気ブログランキングへ

この本で私が共感した名言

・12時間以上働くのが当たり前だった私の講座ビジネスに費やす時間が、1日1.5時間ほどになった（ｐ10）

・1500円のアロマ講座を、先生業向けなら10倍の15000円にしても、受講生は主婦向けのときより増えた（ｐ67）

・売れるテーマを決めたら、あなたが教えられることとつなげてみよう。まずは、受講者ターゲットを決め、そのターゲットが興味を持ちそうなものを売れるテーマの中から選ぶ（ｐ99）

・有料顧客になってくれるファンを増やすには、まずは有料サービスの無料体験が基本（ｐ152）

・より大きな目標にコミットした問題解決は有料（ｐ155）

にほんブログ村へ

▼引用は、この本からです

渋谷文武、サンクチュアリ出版

【私の評価】★★★★★（94点）

目次

第１章　一緒にオンライン講座を始めよう
第２章　売れる講座コンセプトのつくり方
第３章　オンライン講座のつくり方
第４章　受講者を自動で集めるオンライン集客術
第５章　講座が勝手に売れる自動販売法

著者経歴

　渋谷文武(しぶや　ふみたけ)・・・セミナー講師、コンサルタント。学生向けセミナーで毎回300席を満席にし「カリスマ講師」と呼ばれるようになる。そのノウハウをまとめカリスマ講師養成クラブを主宰。累計受講者数は2万人以上。大規模イベント<自分ブランドフェスタ>をはじめとした1000名規模のイベントなどを定期的に開催。新聞社、大手団体のセミナープロデュースやセミナー・研修会社や専門学校の講師育成の研修も行っている。コロナショック後にいち早く先生業向けに、オンライン自動集客、自動販売、講座開発、ZOOM教授法をリリース。常に最新の手法を研究し、成果のあった方法を提供し次々とオンライン講座化に成功させている。

メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』] 3万人が読んでいる定番書評メルマガです。 ＞＞バックナンバー

登録無料 　 空メール購読 空メール解除