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「先代は教えてくれない 二代目社長の生き残り戦略:今あるものを「捨てる」覚悟 「守る」使命」大澤 希

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「先代は教えてくれない 二代目社長の生き残り戦略:今あるものを「捨てる」覚悟 「守る」使命」大澤 希


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 著者は埼玉県で廃棄物収集運搬業の会社を、二代目社長として引継ぎました。現在は著者の代に介護・保育事業を新規事業として立ち上げています。


 父親が存命中はナンバー2として父親と経営方針でぶつかることが多かったようです。社長になってみると、トップが決定し、ナンバー2が実行するというのが役割分担であり、うまくいかなかったら社長の責任。


 実行せずに文句を言っているのは、ナンバー2としての役割がわかっていなかったと反省しています。


・ナンバー2時代は、先代のイエスマンであるべきなのです。ところが勘違いするわけです。「社員の意見を社長に届けるのが俺の役割だ」と。これは逆です。社長の考えをいかに社員に届けるか。それがナンバー2の役割です(p31)


 二代目社長になると、先代と比較される、新しいことをすると反対される、無理に強行すると人が辞める、といったことが起こります。


 反対があっても、人が辞めても新規事業のように社長の方針のもとに進めることもあったでしょう。反対意見に対し、それを受け止め、残念な気持ちは伝えつつ、撤回することもあったでしょう。


 そうしたことを通じて、従業員との関係を深めつつ、社長として自分の目指す会社を作り上げていった雰囲気が伝わってきました。


・「みんなの意見を聞かずに進めようとして悪かったね」「でもみんなの成長を考えて良かれと思ったことを否定されたのは悲しかった」「この件については時期尚早なので撤回します(p34)


 著者はコーチングを受けたり、ネイティブアメリカン体験をしたり、武蔵野の経営サポートを受けたりしており、何でもやってみるという人柄が伝わってきました。それだけ二代目社長は孤独であり、第三者のサポートも受けつつ、自分の会社をよくしたいと考えていることがわかります。


 会社員ではわからない二代目社長だからこそ学べること、人として成長できることがあるのだと思いました。


 大澤さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・朝礼もない、やりたいようにやれる、自分の作業が終わったら帰れる、そうしたことを良しとする人たちにとって、新たに朝礼を始めること自体が苦痛です・・楽をしたい幹部や社員は辞めていきます(p60)


・他人に勝つことではなく、「自分を発揮する」という点に軸足を置くべきです・・・比較するのではなく、吸収するのです(p103)


・社長が会社を不在にすると、社員たちが主体性を持つようになります。その結果、業績が伸びるのです(p146)


・マネジメント(行動のコントロール)指示、ルール、仕組み、リーダーシップ(感情のコントロール)ほめる、しかる、激励する(p167)


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▼引用は、この本からです
「先代は教えてくれない 二代目社長の生き残り戦略:今あるものを「捨てる」覚悟 「守る」使命」大澤 希
大澤 希、合同フォレスト


【私の評価】★★★★☆(83点)



目次

第1章 新米社長が会社をつぶす本当の理由―経営のWHYとHOW
第2章 二代目社長はやりたいことをやろう―社員が辞めることを恐れない
第3章 二代目社長のメンタルの保ち方―非難や反発とどう折り合うか
第4章 社長は自ら社員に好かれようとしてはいけない―適度な距離感で主体性を引き出す
第5章 社員を幸せにするのは社長の仕事ではない―社長という肩書の価値観を壊す
第6章 会社経営では捨ててはいけないものもある―捨てない選択基準


著者紹介

 大澤 希(おおさわ けい)・・・株式会社フィールドプロテクト 代表取締役社長。1971年生まれ。埼玉県狭山市出身。明治大学に進学し、六大学野球を経験。卒業後も東芝府中で社会人野球の選手として活躍。1996年、フィールドプロテクトに入社。2007年には狭山青年会議所理事長。2016年4月、現職の代表取締役に就任。人材育成と仕組み化に取り組み、多角的経営にチャレンジしている。


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