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「ローマ政治家伝I カエサル」 マティアス・ゲルツァー

2021/06/05公開 更新
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「ローマ政治家伝I カエサル」 マティアス・ゲルツァー


【私の評価】★★☆☆☆(68点)


要約と感想レビュー

カエサルの政敵

ローマの歴史は塩野七生さんの本を読んでいましたが、もう少し突っ込んで勉強するために手にした一冊です。


ジュリアス・シーザー(カエサル)の生涯を説明していますが、カエサルには政治的な敵がおり、必ずしも楽々ガリアを平定したわけではないことがわかりました。


ローマでは、カエサルの政敵が、彼の一挙手一投足を疑い深い目で凝視しており、他ならぬこのような独断行為のうちに、告訴のためのもっとも格好の材料を見つけだすであろうということを、カエサルは知っていた(p89)

権力を告発する仕組みがあった

この本を読んで分かったのは、ローマは権力者や独裁者が絶対的ではなく、法律や議論によってその権力を告発する仕組みがあったということです。だから、権力を持っても安心できないし、違法行為もしにくいのです。


それにしても、訳が理解しにくく、原文が悪いのか、訳が悪いのか、私の基礎知識が足りないのか。途中で脱落しました。残念!ゲルツァーさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・属州総督として、ローマの大金持ちに自由勝手な活躍を許さない元老院議員はすべて、後にローマで告訴されて必ず有罪が宣告されることを計算に入れておかなければならなかった(p15)


・ローマにおいて今後二つの党派という風に言われる場合に問題となるのは、政策決定がこれまでのように元老院で為されるべきか、それとも、国法的には常に可能であったように、広い範囲にわたって民衆の集会に委ねられるべきかということであった(p13)


▼引用は、この本からです
「ローマ政治家伝I カエサル」 マティアス・ゲルツァー


【私の評価】★★☆☆☆(68点)



目次

第1章 政治的背景
第2章 政治世界への登場と栄達
第3章 執政官職
第4章 執政官代理職
第5章 内乱
第6章 勝利と破局


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