「自分を愛すると夢は叶う」吉本ばなな、奥平亜美衣

【私の評価】★★★☆☆（71点）

要約と感想レビュー

　吉本ばななさんは小説家として有名ですが、奥平さんはブログで「引き寄せの法則」を伝えているというお二人の対談です。なぜお二人が対談したのかよくわかりませんが，吉本さんのコメントがイメージと違うだけでなく，よく考えられていることにビックリしたのでご紹介します。

　吉本ばななさんは，普通の日本人が持っている価値観というか成功者のイメージはほどんどが洗脳だと断言しています。つまり，タワマンに住んでおいしいものを食べ，ブランド品に囲まれているような生活をあなたは求めているのですか、ということです。

・私たちの世代の教育は，洗脳されまくっていたから・・・例えば，成功のイメージもそうです。成功と聞いて，ぱっと西洋風の広い部屋とか，豪華マンションのイメージが浮かんできた時点で，もう洗脳です（ばなな）（ｐ34）

　また，結婚についても「結婚」という形にこだわらず，吉本ばななさん現在、共同生活を営む事実婚だという。法律上の手続きを経た形式婚よりも，より実質的なパートナーとの生活にこだわっているように感じました。

　一緒に住みたいから住むし、もう共同生活は辞めようと相手が出ていっても、それはそれで構わないと、自由なのです。他人の目や社会常識よりも自分の感覚を優先するという考え方とでも言うのでしょうか。

・私は籍が入っていないからわかるんですけど・・「いつでも逃げてやる」とお互いが思っていると，意外にうまくいったりします（ばなな）（ｐ80）

　自分の選択が自分の人生を作っている、という意味では「引き寄せの法則」は存在すると思います。なぜなら一番コントロールできるのが、自分の考え方と行動だから、コントロールできない相手を非難するより自分が変わったほうがよいからです。

　吉本ばななさんと奥平さんとの対話を通じて、二人とも今の状況を引き寄せて対談しているのだと思いました。吉本さん、奥平さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・天職は「天が自分に求めている仕事」であって，「自分が天に求めている仕事」ではないんです（ばなな）（ｐ124）

・生活の中で楽しい時間を増やすと，感情レベルは上がり，金運が高まります（亜美衣）（ｐ221）

・自分の本当の望みがわからない。そういう人・・・わからなくなっていくのにも順番があったので，その順番を戻っていくより他ないと思います・・・元に戻るというのは，小さな子どもの頃とか，赤ちゃんの頃のことです（ばなな）（ｐ18）

・今の仕事で楽しめる部分を見つけて，そこに力を注ぐ（亜美衣）・・・「与えられたもの」に出会ったら，とりあえずやってみるといいと思います（ばなな）（ｐ144）

・「いい気分を選択する」「幸せでいる」ということに取り組んできて，行き着いたところが，「毎日のご飯がおいしい」と感じることだったりします（亜美衣）（ｐ24）

・10万円以上するバッグとか服は，毎シーズン新作を無条件で買う人のために作られているんです・・・「一生モノ」ではないのです（ばなな）（ｐ152）

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▼引用は、この本からです

吉本ばなな、奥平亜美衣、マキノ出版

【私の評価】★★★☆☆（71点）

目次

第1章:　望みの叶え方
第2章:　家族の幸せ
第3章:　男女の愛
第4章:　健康、老い、死
第5章:　仕事とお金
第6章:　悟りと幸福
第7章:　自分を100％愛して願いを叶えるワーク

著者経歴

　吉本ばなな（よしもと　ばなな）・・・1964年、東京都生まれ。作家。日本大学藝術学部文芸学科卒業。1987年、小説『キッチン』でデビュー

　奥平亜美衣（おくひら　あみい）・・・1977年、兵庫県生まれ。お茶の水女子大学卒業後、ロンドンに約半年間、バリに約4年間滞在し、日本へ帰国。会社員生活を送っていたが、2012年「引き寄せの法則」を知る。自身の経験を伝えるべく立ちあげたブログ「人生は思い通り」が評判になり、本を出版。バリ、日本を行き来しながら、執筆、講演を中心に活動している

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