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「やっぱり龍と暮らします。」小野寺S一貴

2021/05/13公開 更新
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「やっぱり龍と暮らします。」小野寺S一貴


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

 タイトルの龍とは、龍神様のことです。2016年、著者夫婦の前に神様の部下である龍神が現れ、夫婦にアドバイスをしてくれるようになったのだという。そのアドバイスは神様だけあってスピリチュアル系のような成功法則に近いものでした。


 例えば、自分の直感を信じ、自分の良い面も悪い面も受け入れ、正しいより、楽しいほうを選ぶこと。準備を怠らないこと。直感を信じること。受け入れること。人間関係なら、まず先に与えるということ。龍神が現れてから、こうしたアドバイスに従うことで、夫婦の運勢は良くなっていったのです。


・僕も『正しいこと』にこだわるのをやめて、みんなが丸く収まる『よいこと』を選択できるように努力します(p139)


 面白いのは、龍神が『古事記』の解釈の仕方を教えてくれることでしょう。オオクニヌシには味方がたくさんいましたが、それは白ウサギを助けたり、兄や女神に優しく対応したからだという。また、岩屋戸へ引きこもったアマテラスが自らの決断によって岩屋戸を出たことから、決断することの大切さがわかるのです。


 キリスト教が聖書の中から教訓を得るように、日本人は神話の中から教訓を得るのです。日本の神様のいい加減なところが、人間にとって一番必要なことを教えてくれるのです。日本の神様が完全無欠ではないからこそ、親密感が湧き、より納得できるのです。


・オオクニヌシは「欲しければ先に与えること」を教えてくれた。アマテラスが「決断する勇気」を教えてくれた。イザナギが「失敗することの大切さ」を教えてくれた。(p272)


 龍を主人公にして、わかりやすく日本の神話である『古事記』とその読み方を教えてくれる一冊でした。普通に生活していると『古事記』を読み込む機会はありませんので、古事記をネットで再確認してみました。こうした神話が伝承されている国に生まれたことをうれしく思います。小野寺さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・他人に助けを求めることは決して迷惑なことではありません。幸せを与える行為でもあるのです(p134)


・日本のことを大切に思うという気持ち・・・それ以上に大切なのが、『自分の魅力を知る』ことなのだよ(p149)


・「感情はすべてが大切な宝なのだ。怒っている自分や、悲しい気持ちの自分を認めることも必要なのだよ」何もそれをわざわざ表に出す必要はないけれど、信頼できる人に気持ちを話すだけでも楽になるものだ(p242)


▼引用は、この本からです
「やっぱり龍と暮らします。」小野寺S一貴
小野寺S一貴、扶桑社


【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

プロローグ 龍神と神様と、それから僕たちの幸せについて
1章:本当は見えない世界が大好きな僕ら日本人
2章:こうして思いは伝わっていく。神様と龍神のただならぬ関係、教えます
3章:神様の願いの叶え方、縁の巻 
4章:神様の願いの叶え方、咲(わら)いの巻
5章:咲いた花見て喜ぶならば、咲かせた根っこの恩を知れ。
痛い目に遭って初めてわかる、それが愛しき人間です
6章: 神様の願いの叶え方、禊ぎの巻
7章: 神様の願いの叶え方、心の巻
エピローグ 人生で大切なことを学ばせてくれた、龍神様へ



著者経歴

 小野寺S一貴(おのでら えす かずたか)・・・作家・古事記研究者、1974年、宮城県気仙沼市生まれ。仙台市在住。山形大学大学院理工学研究科修了。ソニーセミコンダクタにて14年、技術者として勤務。東日本大震災で故郷の被害を目の当たりにして、2011年の宮城県議会議員選挙に無所属で立候補するが惨敗。2016年春、妻ワカに付いた龍神ガガに導かれ、神社を巡り日本文化の素晴らしさを知る。


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