【書評】「催眠の謎」マイケル・ストリーター
2021/03/07公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
催催眠療法協会が認定する催眠療法士
テレビで辛くないと暗示をかけられた芸能人が,本生ワサビを口に入れているのを見て手にした一冊です。昔から催眠により麻酔なしで手術を行ったり,無痛分娩が行われていたという。あのラフマニノフの名曲ピアノ協奏曲第2番もスランプに陥ったラフマニノフが催眠療法士の治療を受けて作曲したものだという。ただ,問題は催眠の再現性が低いことなのでしょう。
欧米では、民間の催眠療法協会が認定する催眠療法士 (hypnotherapist)が活動しています。 催眠療法では,子供によくみられる夜尿症,指しゃぶり,爪噛み,吃音などに効果があるこという。スポーツの世界でもスポーツ心理学として,選手に暗示を与えて成果を出している人もいるのです。
ただし、テレビでやっているような催眠術師が指をパチンと鳴らすと、催眠が解けるという事象は多くの催眠療法士は,この方法はあまりにも急過ぎると考えているらしいです。
爪噛みや抜毛症などの身体に関する悪癖・・催眠療法士は無意識に対して,「爪を噛みたくなったときは,他のこと,例えば笑ったり,幸せなことを考えたりします」,といった単純な暗示を与えます。無意識はただ単に悪癖を除去するだけの暗示よりも,それを他の習慣に置き換える暗示によく反応するようです(p70)
催催眠療法の実用例
再現性は低いものの催眠を自分の人生をよくするために活用することは大事だと思いました。アメリカでは、催眠療法士が,虫の恐怖症や高所恐怖症などを克服し,禁煙に成功するのを援助しているのです。また、速読法と催眠を組み合わせることによって,多くの学生が倍のスピードで読み,情報を覚えているという報告があるという。
また、スポーツの世界では、催眠療法と表現せずに超強力ビジュアライゼーション技法と言われているというのです。私たちは特に子供の頃,外部から自分を悪くするような暗示をかけられることがあります。どうせ暗示をかけるなら,良い暗示を自分にかけて,よりよい人生を作り上げていきたいものです。
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この本で私が共感した名言
・たいていの人が,「一晩寝て考える」という経験をしたことがあると思います。ある問題について,それを忘れて眠りにつき翌朝目覚めてみると,答えが閃いていいるということがよくあります(p40)
・フランス人エミール・クーエ(1857~1926)は,自己暗示という考えを広めました・・・アファメーション(肯定的断言)によって,私たちは人生を変えることができるとクーエは考えます・・「私は,日々あらゆる面で良くなりつつある」(p121)
・催眠状態でビジュアライゼーションを行い,自分の望む仕方で行動している自分自身を見ることができると,大きな効果を生み出します・・・できるだけ生き生きと描写しておくといいでしょう(p133)
【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
1 催眠の先駆者たち
2 催眠の本質
3 催眠の活用および悪用
4 ステージ催眠
5 自己催眠
著者経歴
マイケル・ストリーター(Michael Streeter)・・・ジャーナリスト。催眠術、植物の名前、スポーツ、天気など、さまざまなテーマの著書を多数発表している
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