「仮面 虚飾の女帝・小池百合子」横田 一
2021/02/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(60点)
要約と感想レビュー
2017年に小池百合子氏は、脱原発を目玉政策とする「希望の党」を結成しました。問題は、民主党が「希望の党」に合流するのかどうか、ということです。当時の民主党代表の前原誠司は、だれも排除されない、公認されると発言していましたが、小池氏の真意に疑問を持つ議員も多かったのです。
そこで著者が、「「希望の党」に公認申請すれば、民主党議員は排除されない」ことについて小池氏に質問し、小池氏は「排除いたします。というか、取捨選択というか、絞らせていただきます」と回答し、民主党と「希望の党」の合流は流れてしまったのです。
こうしたことを見てもわかるとおり、著者は民主党リベラル派というか、共産党や中国、韓国と近い勢力の代弁者として活動していることがわります。小池氏に質問したのも、民主党の中にいる怪しい議員も含めて取り込んだほうがよいのではないか、という提案を含んだものであると、著者自身が書いています。
こうした左翼というか共産主義的、社会主義的な考え方を持つ人の得意なのは、組織に入り込んで、その組織を乗っ取ってしまうことです。小池氏はそうしたことがわかっていたので、「排除」発言となったのでしょう。小池氏が民主党内の怪しい議員を排除したことで、著者を含めた左翼の怪しい人達はこうした本を通じて小池氏攻撃を強化しています。提案を拒否すれば、あらゆる手段を用いて足を引っ張るという工作員が得意とする戦術だな、と感じました。
第三者の視点で、事実に基づく記載はほとんどありませんでした。こうした活動をしている人の本性がわかるという点で、読む価値のある本だと思います。横田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・約9億円のコロナ対策の予算を使って「東京都知事の小池百合子です」で始まるCMを流した。都税を使った都知事選挙対策をしていたに等しい(p15)
・都知事会見には、TBSの金平茂紀記者が参加した・・「知事、仲間うちだけ当てないでくださいよ。・・(p17)
・『東京新聞』社会部の望月衣塑子記者が23回再質問した2017年6月8日の菅官房長官会見は約40分だった。小池都知事会見も同程度の時間だが、冒頭の説明が長すぎる。さらに、幹事社に最初に質問する権利が与えられ、それ以外の記者との質疑応答は15分程度しかない(p54)
・小池の巧みな選挙・・・自民党への推薦願を取り下げたうえで、自民党都連の"ドン"とされる内田茂都議(当時)を悪代官に見立てるという時代劇風の選挙戦を仕掛けていったのだ(p97)
・「排除」発言を引き出した会見にしても、「リベラル派を取り込んだほうがいいのではないか」・・・という建設的提案を含んだつもりだった。小池知事がその質問の趣旨を理解せずに「排除いたします」と断言したことが、「希望の党」失速を招いてしまったのだ(p223)
【私の評価】★★☆☆☆(60点)
目次
第1章 都知事再選は「総理への踏み台」
第2章 変わり身の早さで煙に巻く"緑のたぬき"
第3章 キャッチフレーズだけで中身のない"小池劇場"に翻弄された日々
第4章 「排除」発言で剥がれていった「仮面」
著者経歴
横田 一(よこた はじめ)・・・1957年生まれ。フリージャーナリスト。多くの雑誌やネットニュースで記事を執筆。2017年9月29日の小池都知事会見で質問を行い、「希望の党」崩壊につながる「排除」発言を引き出した。
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