【書評】「もし地球からアレがなくなったら?」渡邉克晃
2021/01/30公開 更新

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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
要約と感想レビュー
金星は1年に約1回自転
○○がなくなったら・・・という切り口で、地球の科学を学ぶという一冊。大学受験は化学だったのですが、大潮のときは太陽と月と地球が一直線というのは知りませんでした。
また、金星はほぼ自転していないなど知っているようで知らないことが多いのに驚きました。地球が1年で365回自転するのに対し、金星は1年に約1回しか自転しないのです。
大潮になるのは、太陽と月と地球が一直線上に並んだときなのです(p26)
スノーボールアースとは
地球はおおよそ22億年前、7億年前、6億年前、「スノーボールアース」という地球全体が凍っていたということに驚愕しました。地球温暖化より、地球寒冷化を怖れなくてはならないからです。
ニュートンにしろガリレオにしろ、地球科学というものは知的で世の中の仕組みを知ることです。こうした自然科学の知識は純粋に知りたい、知ってびっくりする、探求して楽しむものなのでしょう。
渡邉さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・太陽系の天体以外で最も明るい星はシリウスですが、満月の明るさはその3万倍にもなります(p11)
・成層圏では上空にいくほど温度が高くなるのかと言うと、実はオゾン層があるせいなのです。オゾン層が紫外線を吸収するために、紫外線のエネルギーによって成層圏の温度が上がります(p40)
・私たちにとって海の水は無限にあるように思えますが、地球全体で見ると、表面を覆う薄いフィルムのようなものなのです(p110)
・空気は地面から暖まるし、高い山の上では空気が膨張して温度が下がる。これが高い山の上が寒い理由です(p132)
【私の評価】★★☆☆☆(68点)
目次
第1章 もしも、月がなくなったら?
第2章 もしも、オゾン層がなくなったら?
第3章 もしも、重力がなくなったら?
第4章 もしも、二酸化炭素がなくなったら?
第5章 もしも、海の水がなくなったら?
第6章 もしも、太陽の光がなくなったら?
第7章 もしも、自転がなくなったら?
著者経歴
1980年、三重県四日市市生まれ、サイエンスコミュニケーター。理学博士。広島大学卒業後は物質・材料研究機構、東京大学地球生命圏科学グループ、環境省原子力規制委員会で放射性廃棄物の地層処分の研究に従事。その後、研究者から教師に転向。2019年より地球科学系WEBメディア『グラニット』を立ち上げ、インターネットを通じた教育事業に取り組んでいる。サイバー大学TA(ティーチングアシスタント)。
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