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「日本電産永守重信社長からのファクス42枚」川勝宣昭

2021/01/13本のソムリエ メルマガ登録
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【私の評価】★★★★★(95点)


内容と感想

■60社もの赤字会社を買収し、
 リストラもせずに黒字化させてきた
 日本電産の秘密を暴露する一冊。


 著者は従業員1000名、売上140億円、
 年間40億円の赤字の会社の再建を
 担当することとなりました。


 リストラせずに黒字化させるためには、
 経費の削減、売上倍増が必要です。
 まずは原価率50%を目標とし、
 経費は売上5%以下としています。


・材外費の値下げ交渉は5段階でやれ・・・第1段階は担当者が行う。次は購買課長、次は購買部長、次は購買担当役員、そして最後の5段目が再建担当経営者の私(p149)


■売上倍増のためには
 営業のスピードアップが
 武器となります。


 営業マンはそれまで月20件
 訪問だったのを月100件訪問。
 見積りは24時間以内に提出。
 これだけで売上が倍になった
 というのです。


 営業こそが会社の売上の原動力であり、
 工場や開発部門が見積りや試作品作成で
 営業を全面的に支援する。
 これが本来の形なのです。


・営業が動いている間は、工場・開発は帰るな(p125)


■著者は再建担当経営者として
 売上伝票をすべて見ていました。


 そして1週間ごとに損益の
 予算と実績をチェックする。
 1週間ごとにチェックすると
 いい加減な説明が減ってくるという。


 著者が「業績の悪い会社の原因は
 物事を徹底してやらないこと」と
 言うように、これだけやれば、
 それなりの結果が出るのでしょう。
 星5としました。


 川勝さん、
 良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・どの赤字会社も、判で押したように同じ特徴を持っています。社員は下を向いて仕事をしている、慢性未達病に侵され、負け犬根性・負け戦慣れしている。前向きの提案は、いつも「そんなのできるわけない」の「No!」の文化に葬り去られているのです(p28)


・自慢話が飛び交うような会議にしろ・・・「出る杭は打たれるから、発言するのは止めておこう」・・・といった空気が会議を支配している会社は、けっして自慢話が自然体で出ることにはなりません(p37)


・「従業員は、どうなっている」「社員は一丸となっているか?」「心がバラバラになってはいないか?」(p174)


・温情と冷酷のバランス経営をやれ(p191)


・日本電産は、その試作品をわずか1週間でつくり上げて届けるのです・・・1カ月ほど経った頃、件の常連メーカーがようやく最初のスペックでの試作品を持ち込んできます(p48)


・幹部が経営方針発表会で計画未達の理由を長々と説明し続けていたところ、永守社長が厳しく叱責したことがあります。「いつまで、できない理由をダラダラ喋っているんだ。大事なのは、どう戦うかだろう」と(p81)


・「マンネリ・油断・驕り・妥協・怠慢・諦め」が会社をおかしくする(p186)


・「ちょっと名刺を見せてくれ・・これ、200枚いくらで買っているんや?」・・・「A4が1枚のコピー代はいくらかかる?」・・「1キロワットあたり、電気代いくらだ?」・・「君ね、よくそんなんで経営できるね」・・「経営は原単位だぞ。原単位を押さえていないと経営はできないんだぞ」(p91)


・築城3年、落城3日。品質不良が会社を食い潰す・・・社長殺すにゃ、刃物はいらぬ、不良の1つも出せばいい(p164)


・花の咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ(p208)


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▼引用は、この本からです

川勝宣昭、プレジデント社


【私の評価】★★★★★(95点)


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目次

第1章 会社を変えよ!それがスタートだ
第2章 "スピード"こそ最大の武器
第3章 徹底する会社は、気持ちがよいものだ
第4章 困難から逃げるな、逃げると解決策も逃げていく
第5章 営業を機関車にせよ
第6章 ダントツのコストダウン
第7章 リーダーで会社は9割が決まる


著者紹介

 川勝宣昭(かわかつ のりあき)・・・経営コンサルタント。1942年、三重県生まれ。1967年、早稲田大学商学部卒業後、日産自動車に入社。生産、広報、全社経営企画、さらには技術開発企画から海外営業、現地法人経営者という幅広いキャリアを積む。1998年、急成長企業の日本電産にスカウト移籍。同社取締役(M&A担当)を経て、カリスマ経営者・永守重信氏の直接指導のもと、日本電産シバウラ、日本電産ネミコンの再建に携わる。破綻寸前企業の1年以内の急速浮上(売上倍増)と黒字化をすべて達成。2007年、経営コンサルタントとして独立。現在、DANTOTZ consulting(ダントツ コンサルティング)代表。


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