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ナチス時代の地政学的視点を学ぶ「陸と海 世界史的な考察」

2020/12/27公開 更新
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「陸と海 世界史的な考察」


【私の評価】★★☆☆☆(65点)


要約と感想レビュー

■カール・シュミットとは、ドイツの憲法学者で
 ナチス入党したが、その後失脚する。


 この本ではヨーロッパの戦争の歴史を
 おさらいするような内容になっています。


 ヨーロッパはその文明と戦力によって
 地球の各地を植民地化していました。


 キリスト教を教えるという名目で
 世界を分割して支配するという
 合意さえしていたのです。


■陸の強国と海の強国が戦い、
 世界を支配しようとしてきたのが
 ヨーロッパの歴史なのでしょう。


 陸と海からこれからは空の時代だ
 と記載されています。
 これからは空軍が戦闘の帰結を
 決定するのです。


 第二次世界大戦ころの著作としては
 妥当な内容でしょう。


 そして現在は、宇宙やサイバー攻撃、
 ドローンやロボットの時代になっている
 のですから、時代は変わるものです。


 シュミットさん、
 良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・19世紀の終わり頃になってもなお、当時のロシアとイギリスの緊張関係を[陸の]熊と[海の]鯨の戦いとして描くことが好まれていた・・・このリヴァイアサンとビヒモスは、「ヨブ記」に由来する(第40章と41章)


・紀元500年から1100年頃まで、ヨーロッパは、完全に封建的な農業国の集まりとなり、支配者である封建領主たちは、読み書きを含めた精神的な文化の担い手を、すべて協会と修道院に委ねてしまった。この時代の著名な君主や英雄たちは、読むことも書くこともできなかった(p149)


・キリスト教的でヨーロッパ的な国際法の意味と核心、その基本的な秩序は、新世界の分割にあった・・・どのヨーロッパの民族も、地球上のヨーロッパ以外の土地を植民地とし、自分たちが征服し、搾取すべき対象とみなすということでは、意見が一致していた(p179)


・スペイン人とフランス人は16世紀には、たとえばフロリダの獲得をめぐって、何年ものあいだ惨たらしい殺戮をつづけた・・・またスペイン人とイギリス人は、100年もの長い期間にわたって激しい戦争をつづけている(p177)


・マハンにとって決定的に重要だったのは、アングロサクソン民族が世界の海を支配しつづけなければならない・・・イギリスとアメリカ合衆国という強国が結合し、「島国的な」基礎を確立しなければならないと考えたのだった(p245)


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▼引用は、この本からです
「陸と海 世界史的な考察」


【私の評価】★★☆☆☆(65点)


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目次

1 陸と海への一瞥
2 エレメントとは何か?
3 海と対立する陸
4 沿岸から大洋へ
5 鯨と捕鯨者を称えて
6 オールで漕ぐ船から帆船へ
7 海賊たちと<海の泡の子>たち
8 キリグルー夫人の物語
9 大洋におけるヨーロッパの遺産を受け継いだイギリス
10 空間革命とは?
11 世界史の三つの実例
12 初めて惑星的な空間革命
13 ヨーロッパによる新世界の土地の占領と取得
14 この土地占有者たちの間の闘い
15 宗教戦争における陸と海
16 イギリスによる海の占有、陸と海の分離
17 島の本質の転換
18 魚から機械へ
19 マハンの<大きな島>
20 惑星的な空間革命の新たな段階


著者経歴

 カール・シュミット(Carl Schmitt)・・・1888-1985。ドイツの憲法学者・法哲学者。ナチス政権下ではその法学理論でチスを支えたが、その後失脚。戦後、逮捕され、ニュルンベルク裁判で不起訴。故郷に隠棲して著述活動を続けた。決断主義、友敵理論、例外状態理論など独自の政治哲学を構築した。


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