「経営とデザインのかけ算-企業を進化させる「デザイン思考」と「ブランディング」」尾崎美穂
2020/12/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
■デザイン思考の本かと思ったら、
デザイン思考とブランディングなど
デザイン経営全般の一冊でした。
そもそもデザイン思考とは何か。
目的を設定し、チームで考え、
素早くプロトタイプを作って、
テストするという。
これは普通の改善活動や
横断チームと同じではないのか、
と感じる人もいると思いますが、
あまり深くつっこまないように。
プロトタイプといえばジョブズは
iPhoneのプロトタイプを水に入れて、
まだ空気が入っているじゃないか、
と叱責したエピソードを思い出します。
・デザイン思考の準備・・・目的やテーマを設定・・・チームをつくる・・・全体像を知る(p69)
■一方で、企業のブランディングでは
デザインが重要です。
商品のデザイン、店舗のデザイン、
会社のロゴ、イメージカラー、CM、
パンフレット、名刺。
これらは統一したデザインで
一本化するべきでしょう。
デザインを見ただけで
自社をイメージしてもらうのが
ブランディングなのです。
・「アップル」「ダイソン」「スラック・テクノロジー」・・・創業者が「アートやデザインに精通している」(p28)
■著者の体験した具体的事例を
もっと盛り込んでもらうと、
イメージがつかみやすいのかな
と感じました。
ただ、今の時代にデザインが
重要であることは明らかです。
これからの会社では
クリエイティブ部長がいることが
当たり前になるのでしょうか。
尾崎さん、
良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・スタンフォード大学が提唱している「1共感→2問題提議→3創造→4プロトタイプ→5テスト」(p69)
・ユーザーが抱える「潜在的な悩み」や「潜在的欲求」を見つけることが重要です(p70)
・プロトタイプ・・・スケッチ・・・工作・・・紙芝居・・・紙粘土・・・(p85)
・ユーザーにプロトタイプについて評価してもらうことで、ユーザーの本当の悩みや欲求が何かを確認できます(p88)
・経営理念・・・現状を見つめ、これから先の夢や未来、信念や想いなどをペンと紙を用意して、まずは書いてみることです(p126)
・ブランディング・・・デザイン経営・・・デザイン責任者(p160)
▼引用は、この本からです
尾崎美穂、合同フォレスト
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
第1章 デザインは新時代のビジネススキル
第2章 デザイン思考で真の問題を発見し、解決へ導く
第3章 デザインが浸透しやすい会社環境を作る
第4章 ブランディングで価値を築き、選ばれる会社へ
第5章 ブランドを育て、守り、進化させる8つのSTEP
Summary デザインはこれからの時代に立ち向かう力
著者経歴
尾崎 美穂(おざき みほ)・・・デザイン経営コンサルタント、株式会社and D.consulting 代表取締役、株式会社コットンズ 取締役社長。京都精華大学美術学部卒業後、フリーランスのデザイナーとして活動。2011 年に上京後、デザイン事務所の株式会社コットンズにデザイナーとして入社。しかし、入社1 年半後、赤字で閉鎖目前に。デザイナー特有の問題解決スキルや発想力を経営に生かし、3 年で売上倍増させV 字回復を叶える。その実績を買われ、2014 年に取締役、2019 年には取締役社長に就任。同年、デザインの力を活用した経営手法を伝えるコンサルティング会社、株式会社and D.consulting を設立し、代表取締役に就任。
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