【書評】IBM執行役員が教える「「あなたにお願いしたい」と言われる仕事のコツ88」佐々木順子
2020/09/03公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(74点)
要約と感想レビュー
自分をプロデュースする
IBMで執行役員まで出世し、その後、マイクロソフト執行役を経て、安川電機、三井住友信託銀行等の取締役を務める著者の仕事術です。
著者の特徴として自分をどう見せるのか「自分プロデュース」していくことを強調しています。つまり、出世する女性ビジネスマンを自分という人間を客観的に見ながら育て、演出していくということです。
自分を客観視して、自分のなりたい社会人のイメージを確立したら、映画監督になったつもりで、自分をプロデュースしていく・・・あなたは主演女優である自分に何を着せ、何を持たせ、どんな話し方をして、どんな発言をさせるでしょうか(p32)
期待を少しだけ上回る
仕事についてはソツがない、手堅いという印象でした。上司に対しては報告を頻繁に行う。会議では必ず発言。上司の期待を少しだけ上回る成果を出す。ソツがないのです。
姿勢の点でもできない理由ではなく、どうすればできるか考える。相手を変えるのではなく、自分が変わる。手堅いのです。
そして、仮に自信がなかったとしても、自信のあるようにふるまうことで、相手に聞いてもらえると常に前向きです。
期待を少しだけ上回る・・・たくさん打席に立つことが大事なので、続けられなければ意味がありません。ですから、あくまでも少しだけ、ちょっとしたプラスがいいのです(p39)
人生は自分の行動で切り開いていく
「決して社内の人に対して、愚痴をぶつけない」というサラリーマンの生き残り術だけでなく、「見習うべき人にはメンターをお願いする」など爺殺しの雰囲気もかもしだしています。
「自分の人生は自分の行動で切り開いていく」という考え方に統一されているように感じました。これなら企業の中で出世間違いなしでしょう。佐々木さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・相手との情報レベルをそろえる・・・相手と言葉をそろえる・・相手の立場に立って言葉を使う(p99)
・スライド作りの原則は、「1スライド1メッセージ」・・・もう一つの原則は、「読まない・読ませない」・・・書いてある内容を読み上げるだけのプレゼンは、時間のムダです(p133)
・状況報告は、頻繁であればあるほどいいと言っても過言ではありません・・・このひと手間で、仕事のムダ、あるいはやり直しが大幅に削減できます(p40)
・相手のふるまいというのは、すべて自分のふるまいの結果なのです・・・あなたの態度を変えることでしか、相手に変容をもたらすことはできないのです(p61)
・仕事の全体像を理解する・・・具体的にどんなことが求められているかがよくわかるようになります(p15)
・できない理由を考えることに時間を使うよりも、どうしたらできるかを考えることに時間を使うほうが、よほど生産的です(p23)
・たとえ不本意な異動であっても、行ってみれば必ず何か得るものがあるはずです(p29)
【私の評価】★★★☆☆(74点)
目次
第1章 意識の持ち方のコツ
第2章 ふるまい方のコツ
第3章 伝え方・聞き方のコツ
第4章 見せ方・書き方のコツ
第5章 女性の考え方のコツ
著者経歴
佐々木 順子(ささき・じゅんこ)・・・慶應義塾大学卒業後、日本IBMにシステムエンジニアとして入社。2007年に執行役員。IBMアジア・パシフィック本部やIBMチャイナに出向経験をもつ。次いで日本マイクロソフトに執行役として入社、カストマ―サポート部門、法人サービス部門を統括する。さらに日本のベンチャー企業の営業本部長、米国のセキュリティ企業のサービス部門トップ、ドイツの製造業の日本法人社長を経て、現在は安川電機、三井住友信託銀行、阪和興業の取締役。趣味の観劇は年間70~90本。ロックとゴスペルを歌うアマチュアシンガーで毎月のようにステージに立つ。
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