【書評】「Change The Label 人生を変える「自信」のつくり方」加藤 史子
2020/05/29公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
ラベルを張り替える
大学で心理学を学んだ著者は、メンタルトレーナーとして「自信を持ちたい」人たちと向き合ってきました。著者は、世界中の心理学の手法を実際に使ってみて効果を測定。独自の方法を確立したのです。
まず、簡単に自信がつく方法は、ラベルを張り替えることだという。ラベルとは、商品に貼ってあるラベル。人で言えば肩書、ビジネスネーム、自己イメージのようなものでしょう。
望んでいることが実現するようなラベルを考える・・・
・世界の最先端をいくエンジニア
・ミリオンヒットの仕掛け人、凄腕編集者
・選ばれる営業マン・・・(p66)
周囲の人にもラベルを張る
こうしたラベルは、自分に貼るだけでなく、周囲の人に貼ることで、相手も変わっていくという。つまり、相手に悪いラベルを貼れば、相手は悪くなり、相手に良いラベルを貼れば、相手はラベルのとおりになるというのです。
特に子育てを経験した人にとって「人は貼ったラベルのとおりになる」という事実は、耳に痛いのではないでしょうか。
「落ち着きのない子ども」・・・「じっとしていられない問題児」というラベルにするのではなく、「エネルギーが高い」「行動力がある」「好きなことをとことんやる」というラベルにしてもいいわけです(p85)
落ち込んだ時の心の切り替え方
後半は、良いラベルの効果を維持するためのアファーメーション、落ち込んだ時の心の切り替え方法となっていました。「ワークの女王」と言われるだけあって、セミナーでは心理学を応用したワークを重視しているようです。
心理学のメソッドも、こうした実務に活用されるとうれしいのではないでしょうか。加藤さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・自信を持てず弱気なプレーをしている少年に、ミゲル監督は「君は日本のマイネールだ」という言葉をかけました(p58)
・自分で自分のことを認めているから、人も認めてくれるようになるのです(p8)
・アファーメーションとは、自分に対する肯定的な宣言です。あなたの発言や頭の中で考えている言葉が無意識に影響し、あなたの信念をつくりだしています・・・繰り返し読んだり、読んだ音声を録音して聴いたりすると、さらに効果が出ます(p157)
・潜在意識を活用するイメージワーク・・・
このままの私で認められている
このままの私で愛されている
このままの自分で大切にされている(p145)
・何か1つ自信を持つことができると、他のことまでうまくいくようになる(p54)
・自信があると何が起きるのか?・・・やりたいことを躊躇なくできる・・・人の評価に傷つかない・・・人目を気にせずにやりたいことができる・・やりたいことを「やってみたいです」と言える(p23)
・どうしても好きになれない上司や部下・・・ユニークなキャラクターのラベルを相手に貼るのです・・ジャイアン課長・・コバンザメ係長・・お金のことばかり細かく言ってくる「カネゴン」(p84)
・気持ちの切り替え方・・・
1この出来事の中で良かったことがあるとすれば、それは何か?
2次に同じような場面があったとしたら、どこをどのように変えたいか?
3そのように変えるために、今できることは何か?
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
プロローグ 自信がつくと人生は変えられる
第一章 なぜ、自信を持つことが大切なのか?
第二章 自信をつける簡単な方法「チェンジ・ザ・ラベル」
第三章 自信をより強固なものにする簡単なコツ
第四章 一瞬で自信がある状態に切り替わる方法
第五章 最高の未来をつくる「チェンジ・ザ・フューチャー」
エピローグ 「ある」と思えばある
著者経歴
加藤史子(かとう ふみこ)・・・夢の実現を応援するメンタルトレーナー。企業研修講師/講演家。筑波大学卒業。千葉大学大学院修了。会社員時代に心理学と出会い、世界中の心理学のメソッドを自ら体験しながら効果を検証する。日常生活のなかで誰でも簡単に活用できるよう独自のメソッドを開発。悩んでいる人に希望の光を届けるために全国をまわり講演、講座、オンライン講座、執筆活動を行う。ミキハウス、船井総合研究所などで企業研修講師も務める。
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