「生物の中の悪魔 「情報」で生命の謎を解く」ポール・デイヴィス

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生物の中の悪魔 「情報」で生命の謎を解く

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■アメリカの物理学者が書いた
 生命の不思議です。


 DNAを基本とする生命は、
 数十億年前から存在し、
 その基本は変わっていないという。


 現在の生物はたった一つの
 祖先から進化しながら
 現代に至っているのです。


・知られているすべての生命が普遍的な台本に従っているという事実は、一つの共通祖先の存在を指し示している。地球上で最古の生命の痕跡は35億年前にさかのぼり、それ以降DNAのいくつかの部分はほぼ変化していないと考えられている(p27)


■生命には今も解けていない
 謎が数多くあります。


 生物は外部から栄養を取り込み、
 自己修復能力を持っています。


 生物は環境によって進化し、
 子孫にその特性を遺伝させます。


 そうした情報はどこに存在し、
 どのようにコントロールされて
 いるのでしょうか?


・ヒトの肝臓は、手術で削除しても通常の大きさに再成長する。肝臓が最終的な美しさと大きさをどのようにして知っているのかは、やはり謎だ(p155)


■生命の謎は、
 物理学よりも遥かに深く
 神秘に近いもののようです。


 これからは生物学の秘密が
 解明される時代なのかも
 しれません。


 デイヴィスさん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・生命と非生命を分け隔てているのは、「情報」・・生物学的繁殖の本質は、継承可能な情報が複製されること(p32)


・毎年抜け落ちて生え替わるシカの枝角・・いくつかの種では、角に切り込みを入れておくと、翌年、生え替わった角の同じ場所に本来なかったはずの枝ができる。「その切り込みの情報」は、シカのどこに保存されているのだろうか?(p157)


・オランダで、連合軍が迂回したために食糧をもらえず、餓死寸前になった家族に関する研究・・生き残った人たちの子供は、体重が平均よりも軽く、身長も一生を通じて平均より低かった。さらに驚くことに、そのまた子供たちの身体が小さいらしい(p158)


・ハトの中には、数百キロ先から確実に巣に戻ってこられるものもいる・・鳥はルートを見つけるために、太陽と星の位置、周囲の景色、匂いなどの手掛かりなど、さまざまな方法を使うことが分かっている。しかし曇った夜間にナビゲートできる鳥もいる・・特に注目されてきたのが、天気に左右されない地磁気である・・鳥はいったいどうやって、とてつもなく弱い地磁気を感知しているのだろうか?(p206)


・トゥリンはショウジョウバエが、水素を含む匂い分子と、重水素を含むそれと同じ分子とを嗅ぎ分けられることを発見した(p212)


・がん細胞が循環して別の臓器に侵入しようとする性質は、免疫系が傷を治すのにかなり似ている・・がんは傷ついてランダムに暴れはじめた細胞ではなく、ストレスに対する組織立った効果的な生存反応として太古から存在するものだと確信できる(p178)


・がん研究者のあいだでは次のような格言がある。「細胞が何に触れているかが、細胞の振る舞いを決める」(p156)


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【私の評価】★★★☆☆(79点)

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■目次

第一章 生命とは何か
第二章 悪魔の登場
第三章 生命のロジック
第四章 進化論二・〇
第五章 不気味な生命と量子の悪魔
第六章 ほぼ奇跡
第七章 機械の中の幽霊



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