「模倣の経営学」井上達彦

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模倣の経営学 (日経ビジネス人文庫)

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■偉大な人はマネしているらしい。


 モーツァルトもウォルマートも
 ピカソも人のマネから入った。


 誰もが最初は初心者であり、
 まず最初は人から素直に
 学ばなくてはならないのです。


 茶道や武道で言われる守破離の
 「守」ですね。


・「模倣は独創の母である」・・
 モーツァルトは、他人の音楽を
 模倣することから始めて、
 ついには独創的な音楽を
 生み出したそうである(p1)


■この本では宅急便について
 詳しく説明していますが、
 宅急便はアメリカのUPSを
 参考にしました。


 日本とアメリカでは環境や
 法律などが異なりますが、
 UPSのモデルを日本でやったら
 どうなるのか考えてみる。


 その上で自社の現状から
 事業を実施できるのかどうか、
 資金、プロセスなどを
 考えていくのです。


・UPSをお手本にモデリングすることによって、
 損益分岐点がどのぐらいであり、・・
 「一台当たりの集荷数を増やすことができれば
 絶対に儲かる」ということがわかった・・
 個人向けの宅配事業の青写真が
 出来上がっていった(p73)


■このように青写真は描けますが、
 最後はトップの決断が
 必要となります。


 モデルを見つける。
 青写真を作る。
 トップが決断する。
 どのプロセスも欠ければ、
 事業を進まないのです。


 とはいえ、
 新規事業といった大きいものだけでなく
 小さい改善でもマネすることは
 効果的であり重要です。
 どんどん取り入ればいきたいですね。


 井上さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ウォルマートの創業者、
 サウォルトン氏も
 「私がやったことの大半は、
 他人の模倣である」
 と言っている(p2)


・ピカソはまだ若かったころ、
 友人の構図などを参考にして画家の
 素養を磨いていった・・
 悪く言えば盗んだということで、
 「ピカソが来ると自分の作品を
 盗まれるからかなわない」
 と言って、ピカソが来ると回りの画家が
 作品を隠してしまったという
 逸話があるほどだ(p6)


・個人向け宅配・・・サービスの商品化・・
 「地域別均一料金」と「翌日配送」という
 商品パッケージ(p73)


・ジャルパックの新しさは、
 素人tでも海外旅行に行けるように、
 チケットや宿泊をパッケージ化した
 ところである(p73)


・宅急便事業一本に絞り込むことにした・・
 トップの信念と決断がなければできることではない。
 逆に言えばこのように、トップが決断しなければ
 ならない場合もある(p80)


・スターバックスは、優れたコーヒー豆を
 焙煎し販売する、小売業者に過ぎなかった・・・
 シュルツ氏はお客に店でコーヒーを
 飲んでもらおうと決意する(p93)


・ドトールもヨーロッパのカフェに触発された・・・
 パリで、行き交う人たちが日常的に
 コーヒーを飲んでいる・・
 外のテラスで飲むと150円、店内だと100円、
 立って飲むと50円というように値段も違う(p103)


・社内の話や昔の成功話とか聞いても、
 社内には「そんなのマネできるか」
 と思う人がいます・・・
 このような心理的な抵抗を和らげるための
 1つの方法は、社内で「お手本」として
 認められている企業とひもづけて、
 あえて抽象化してから示す・・・
 「たとえ、社内のモデルであったとしても、
 トヨタから抽出したモデルだと言います」(p137)


・競争戦略の本質というのは、
 いかにして戦うかにはない・・
 長期的な時間幅で「いかにして
 戦わないようにするか」を
 考え抜くことにあるという(p38)


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【私の評価】★★★☆☆(75点)

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■目次

まえがき 模倣のパラドクス
第1章「天才のなぞかけ」――メタファーとイノベーション
第2章「インドの露天商」――模倣すべき本質をモデリングする
第3章「クロネコの革命」――本質を探る4つの要素と5つのステップ
第4章「2つのカフェ」―― 模倣の創造性
第5章「4人の教師」―― 誰をどのように模倣するのか
第6章「守破離」――手本と現実のギャップを越える
第7章「わな」――模倣できそうで模倣できない会社
第8章「反転」――逆発想のモデリング
第9章「作法」 ――倣い方を倣う
あとがき 経営書を「消費財」で終わらせないために
解説――良い模倣、悪い模倣



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