「ネット右翼の終わり──ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか」古谷経衡
2019/09/21|

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【私の評価】★★☆☆☆(65点)
■ネット右翼について論評した一冊ですが、
著者の感覚的な議論が中心でした。
ネット右翼にも種類があって、
ヘイトスピーチを行っているのは、
「在日特権と許さない市民の会」くらいのもの。
左翼で言えば、しばき隊や民青のような
ある種、政治的暴力団・半グレ集団のような
ものといえるのでしょうか。
■主義主張を暴力や騒音による暴力で
実力行使することを稼業にする人が
存在するのですね。
どこからお金をもらっているのか
調査してもらいたいものです。
古谷さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・中心的存在は・・「在日特権と許さない市民の会(在特会)」・・あるいは保守系行動団体である「頑張れ日本!全国行動員会(当時の会長・田母神俊雄・・以下、頑張れ日本)」であった・・特に「頑張れ日本」については・・実質的には2004年に設立された保守系のCS放送局「日本文化チャンネル桜」の関連団体である(p15)
・「行動する保守」を自称する在特会に代表される過激な右翼集団は、従来の「保守的価値」をあたかも忠実にトレースしている格好になっているが、その実態は差別とヘイトスピーチ(憎悪表現)が溢れる単なる劣悪な差別主義の集団であった(p28)
・「チャンネル桜」は、もともと番組制作プロダクションを経営していた番組プロデューサーで実業家の水島総氏が設立したものである(p68)
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【私の評価】★★☆☆☆(65点)
■目次
プロローグ 安倍政権下で弱体化する「ネット右翼」と「保守」
第1章 ネット右翼とは何か? 保守とは何か?
第2章 ネット右翼 その発生と誕生
第3章 「狭義のネット右翼」への分岐と「ヘッドライン寄生」
第4章 「狭義のネット右翼」の実相
第5章 土着化する保守王権
エピローグ ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか?