「銀二貫」高田 郁

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銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■NHKドラマの原作ということで
 手にした一冊です。


 タイトルの「銀二貫」とは,
 仇討ちで殺された侍の息子を
 寒天問屋が銀二貫で買い受ける
 ところから話が進むからです。


 この銀二貫は、大火で焼失した
 京都天満天神宮への寄進のための
 大金だったのです。


 銀二貫は小判にすると33両にも
 なるという。


■買い取られた侍の息子は松吉と改名し、
 寒天問屋の丁稚として働きはじめます。


 松吉にも好きになった女性ができますが、
 大火で行方知れずとなります。


 修業を続ける松吉は、
 その女性と再会するのですが、
 女性は顔半分に火傷を負い、
 大火で助けられた女性と
 生活しているという。


 最後にはこの女性と・・・
 もうわかりますね。


・一里の道は一歩では行かれへん。けんど一歩一歩、弛(たゆ)まんと歩き続けたら、必ず一里先に辿り着ける。お前はんは、もう歩き出したんや。転んだなら立ち上がったらええ。簡単に諦めたらあかんで(p312)


■わざとらしい設定でしたが、
 江戸の時代を体験できるようで
 楽しめました。


 現代の人々がそれぞれ
 一生懸命生きているように、
 江戸時代も人々は一生懸命
 生きているのです。


 高田さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・殿様の出来が悪いと、家臣が苦労する
 店主の出来が悪いと、奉公人が苦労する(p76)


・刀で命の遣り取りをして決着をつけるのは侍。知恵と才覚を絞り、商いの上で決着をつけるのが商人(p160)


・大阪では庶民は日中は自分たちの仕事に励み、それが片付いた夜に、日用品などの買い物をするのだ、と和助は鶴之助に語った(p40)


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【私の評価】★★★☆☆(79点)

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