「マンガ 宝くじで1億円当たった人の末路」鈴木信行
2019/08/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■昭和の価値観であるバリバリ残業して
マイホームには奥さんと子ども2人。
こうした価値観に一石を投じる一冊です。
そもそもバリバリ働いてお金を稼いで
幸せになれるの?
マイホームを長期ローンで買って
メリット多いの?
こうした疑問から
この本ができたという。
・「自分はほかの人のように自分の家がない」
と漠然と悩んで不安に思っている人がいるとすれば、
「持ち家なんかなくても大丈夫、何の問題もない!」
と伝えたい・・これが本章の真意です(p57)
■確かに、宝くじに当たって
人生を間違う人が多いのも事実です。
外国のように300億円も当たれば
使い切れないと思いますが、
5億円くらいならすぐになくなります。
金を持つと金に吸い寄せられるように
知らない人が近づいてきて、
金がなくなると去っていきます。
そして金があると仕事をしなくなり
暇なボーっとした人生を
送ってしまう人が多いのです。
・宝くじの高額当選・・不幸のパターンは、
1 親族トラブルが続発する
2 浪費が過ぎて宝くじに当たる前より貧困になる
3 仕事(人生)にやる気がなくなる(p34)
■鋭い切り口だと思いました。
幸せはお金だけではないし、
マイホームでもない。
お金は多いにこしたことはありませんが、
必須というわけではないのです。
やることがあって、
健康に楽しく生きられることが
本当の幸せではないでしょうか。
鈴木さん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「みんなと同じものを自分も同じように手に入れなきゃ」
という、私たちの欲望(同調圧力)にあるというが、
書籍『宝くじで1億円当たった人の末路』の
もう一つの主張でした(p4)
・急に「お金」が入ると、人は本性を
さらけ出し、その結果、「仲間」を
失いやすい(p36)
・急に「お金」が入ると、人は
自分の「才能」を磨かなくなる(p37)
・「幸せになるには大金を稼ぐ仕事に
就くための才能が必要だ」
→
愉しく暮らすために必要なのは
「幸せな仕事に就くための才能」(p223)
・そもそもスパルタ系の幸福指南本を推奨する
"意識高い系"の方々が言う、「人生に
必要なもの」って本当にいるのかな(p224)
・「運動」「コミュニケーション」「非日常体験」
を心がけましょう(p227)
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■目次
第1章 宝くじで1億円当たった人の末路
第2章 賃貸派の末路
第3章 事故物件を借りちゃった人の末路
第4章 「友達ゼロ」の人の末路
第5章 教育費貧乏な家庭の末路
第6章 外国人観光客が嫌いな人の末路
第7章 キラキラネームの人の末路
第8章 日本一顧客思いのクリーニング店の末路
第9章 電車で「中ほど」まで進まない人の末路
第10章 ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路
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