「一発OK! をもらえる人の エビデンス仕事術」光成 章
2019/08/02|

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【私の評価】★★★☆☆(70点)
■調査会社と仕事をしたことがあったので
手にした一冊です。
著者は調査側とクライアント側の
経験があるようなので、
視点が広いのでしょう。
調査の手段は、アンケートと
インタビューです。
現地・現物で聞くことが
大事なのですね。
・直接取材では、誰もが知ることができるインターネットの情報には表れていない、あなただけが知ることができる"生きた"一次情報を得ることができます(p19)
■インタビューは事前の準備が大事。
インタビュアーがシロウトだと
答える側の答えも
それなりになってしまいます。
聞く相手を選別する。
理由も質問する。
よく口にするキーワードに注意。
などインタビューにもコツがある。
限られた情報から専門家である
クライアントに報告するのですから
厳しい仕事であると感じました。
・インタビューの際には、質問に対する答えだけでなく、必ず、そう思う理由も一緒に尋ねることを習慣にしてください(p122)
■調査会社の人は、知恵を拾い上げる
プロなのでしょう。
同じように私達も質問を続ければ
その道の専門家になれる可能性が
あるということです。
質問するのは無料ですので、
いろいろ質問していきたいものです。
光成さん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・インタビューは真剣勝負・・・入念な事前準備が必要です。一番の懸念は、勉強不足・経験不足と見なしたインタビュアーに対して、答える側が真剣にならないことです(p26)
・メモはどんな形のものであれ、簡潔な文章の形式で残すようにします・・形容詞などの単語をキーワードのみ記録しても、後から記憶をたどる際、曖昧にしかその時の様子を思い出せません(p41)
・2人でインタビューすると精度が高まる・・その仲間の質問が、あなたの質問とは違う角度から自然と相手に光を投げかけることになります(p121)
・大切なことは、頻出ワードへの注目です。相手が説明の中で何度も使う言葉は、その人にとって大切なこと、大切な価値観です。それも必ず本音の発見につながります(p122)
・最初の20分は簡単な質問をテンポよく投げる・・インタビューする側には良い雰囲気づくりが求められていますが、答える側にも、「口慣し」が必要です(p127)
・二次情報に掲載されていることを、自分の身の回りの人に同じように聞いてみるのも一つです。例えばアンケート結果が掲載されている場合、それを鵜呑みにせず、より相応しい状況の人を対象としたインタビューやアンケートを自前で行い、その結果を二次情報に添えられると、全体の説得力が格段に増すのです(p104)
・最近のアンケートでは、ある対象への満足度を5段階で尋ねる質問の代わりに、その対象のモノやサービスを「あなたの親しい友人や家族にどの程度勧めますか」という聞き方をする質問を目にすることが多くなってきました(p166)
・サンプル数が100未満のアンケートは行わない・・40票しか集まっていないアンケートで、100%計算で結果を示すのは本来おかしいことなのです(p168)
・アンケートは諸刃の剣・・・答える側にとって心地よい理想だけが並んでしまい、本音をうまく引き出せないどころか、むしろ真実・現実とは逆の結果が返ってくることがあります・・そのために必要なのが、やはりインタビューなのです(p107)
・日本人は、最も他人に尋ねない人達だと感じます・・ヨーロッパの人も、アメリカ人も・・アジアの人達も・・尋ねることに対して大きな抵抗を感じていませんでした。多様性のもと「人それぞれ思っていることは違う」という前提があり、そこから生まれる誤解を避けるためにも、常日頃から直接聞いて確かめながらコトを進めようとします(p116)
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▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
■目次
序章 エビデンスで説得力は倍増する
第1章 ムダのない情報収集プランを立てる
第2章 素早く信頼できる情報をつかむWeb検索・書籍リサーチ
第3章 世界であなたしか知らない情報を身につける取材・アンケート
第4章 相手を納得させるための情報整理・プレゼンテーション
第5章 アイディアの引き出しを増やす日常の習慣