「名画と解剖学 『マダムX』にはなぜ鎖骨がないのか?」原島 広至

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名画と解剖学 『マダムX』にはなぜ鎖骨がないのか?

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■解剖学の知識がある人が
 絵画を解説するという一冊です。


 解剖学の知識があると、
 この女性は病気だったのではないか、
 この頭蓋骨のモデルは子どものものだ、
 などと分かるのです。


 写実的で解剖学的にも
 精密に書かれてある絵画が
 多いのですね。


・十字頭蓋(とうがい)とは、
 前頭縫合が残る成人の頭蓋骨のこと・・・
 十字頭蓋の成人はヨーロッパ人では約9%、
 アジア人では約5%なのでヨーロッパ人の方が
 十字頭蓋の比率が大きい(p45)


■解剖学だけにとどまらず
 豆知識・トリビアが
 数多く含まれています。


 トランプのマークの元は
 剣、棒、カップ、コインだった。


 アルプス越えのベルナール峠は、
 英語読みでセント・バーナード。


 歯がなくなると、
 顎の骨が減ってしまう。
 面白いですね。


・(17世紀)当時のスペインのトランプでは、 
 マークはスペード、クローバー、ハート、ダイヤ
 ではなく、刀剣、棍棒、聖杯、貨幣だった(p55)


■絵画はただ見るのもいいのですが、
 ある程度の基礎知識があると
 さらに面白いのだと思いました。


 絵画の解説本をもっと
 買ってみます。


 原島さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・顎の骨から歯が喪失すると、
 上顎骨、下顎骨に骨吸収が起こり、
 顎骨は高さが1/2から1/3に減ってしまう(p57)


・成人男性で薬指が長い人の割合は約70~80%、
 成人女性は約60%と異なる・・・
 ちなみに、チンパンジーなどの類人猿は
 オスメス関わりなく薬指が長い
 (男性は類人猿に近い?)(p91)


・プロメテウスは、毎日ワシに肝臓を食われるが、
 翌日には再生している・・・
 肝臓の再生能力の高さを古代ギリシャ人が
 知っていたということに驚かされる(p108)


・ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト・・
 ベルナール峠(グラン・サン・ベルナール峠)は、
 アルプス山脈の門グランの東に位置する・・・
 西暦800年には、カール大帝(シャルルマーニュ)が
 戴冠式の帰りにこのベルナール峠を通過している・・・
 ちなみに、サン・ベルナールを英語読むにすれば、
 セント・バーナードになる(p137)


・レンブラントの後半生は
 経済的に苦境に立たされ破産するも、
 生涯作品を残し続けた(p71)


・アッシリアは古代世界における軍事強国で、
 その戦い方は冷酷さと残忍さで知られ、
 周辺諸国を恐怖に陥れた・・(p95)


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■目次

Part 1 顔・頚部
Part 2 頭蓋骨・脳
Part 3 胸部
Part 4 手・腕
Part 5 背部・腹部
Part 6 脚・腰部
Part 7 動物



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