「学校に頼らなければ学力は伸びる」山本崇雄
2019/03/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
■中学校の先生による
学校の授業の改革案です。
会社では一時自律型人材が
もてはやされましたが、
この本では自律型学習者を
提唱しています。
すべての先生が優秀とは限りませんので、
自ら学習していくことが
理想なのでしょう。
・教育システムは産業革命以降125年以上変わっていない。
学校は<イノベーティブな時代に
必要な準備をするための場>
であるべき・・時代に合ったスキルや
マインドセット、考え方を
身につける環境が整うはずだ(p29)
■事例として共同で調べる、
プロジェクトを実施する、
スマホで勉強する、
などが示されていました。
自律型学習といえばかっこいいのですが、
具体的になると幅広いものと
なっています。
一つの学習方法が
一冊の本になるくらいのもので
本書では総括的なものとなっています。
・「誰かの役に立つために学ぶ」仕掛け・・
4人1組で英語の長文を読むこと。
文章全体を4分割して拡大プリントしたものを
壁に貼り、各人がそれぞれの担当箇所を読んで、
何が書かれているかをシェアして長文全体の
意味をつかんでいく(p48)
■事例と実績が少なくイメージがわきにくい
感覚がありました。
いずれの時代も
自分で考え、自分で学んでいかないと
時代に流されてしまうということは
間違いありません。
山本さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・お勧めの博物館の利用方法は、
「展示を観察して問いを立てる→
答えを考える→学芸員に質問する」
といった流れです(p80)
・魔法のノート・・・
1 左ページの上にレッスン番号や章のタイトルを書き、
その下に「My Question(私の問い)」と書く・・・
2 左ページ下の「Story Mapping(わかったことの図解)」・・
3 右ページ上の「Summary(言葉で要約)」・・
4 右ページ下の「My Opinion(私の意見)」(p84)
・通学の行き帰りや入浴の時間など、
日常生活に欠かせない活動の中に
勉強を組み入れることで、勉強の
モチベーションを高めることもできる(p138)
・「夢シート」・・・
1 ・・・円の中に「今の自分が好きなこと・楽しいこと」
を書き出す。数は1つでも多いほうがいい。
2 円の外側の四隅には、「今、関心のある教科」
「今、興味のある学部」「今、関心のある大学」
「今、考えている将来の夢・職業」を書く・・・
今の自分を未来につなけげいくイメージが重要(p164)
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
■目次
1 学校は時代に取り残されている
2 自律型学習者を生む授業
3 自律型学習者になる方法
4 自律して学び続ける方法
5 自律型学習者が幸せを作る