「いい気分はすべてを変える。」枡野 俊明
2019/01/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
仏教の教えは成功哲学
曹洞宗の住職が教える幸運を引き寄せる法則です。仏教の教えは、成功哲学と同じに感じます。例えば、足るを知る、今の現状にOKを出し、一歩を踏み出していくという教えは、自己重要感を高めて行動する成功哲学と一致します。
また、いまのままで、十分幸せである。自分はこの世で唯一の存在であり、自分の長所を活かし、自分という花を咲かせるという教えは、自分らしさでブランド化する考えと一致するのです。
足るを知るとは、「いまのままで十分。それだけでもありがたい」という気持ちのことです・・・ないものを求めるから心が騒ぐわけです(p150)
ただちに実行する
気分を良くするコツとして、面白いのは「掃除」でしょう。早起きし、空気を入れ替え、瞑想し、掃除をすることを勧めています。そういえば松下政経塾でも、毎朝「掃除」を徹底していました。塾生から文句が出るくらいでしたが、松下幸之助は「掃除」もできない人が国家の「掃除」はできないと、掃除を徹底させたというのです。
また禅には「禅即行動(実行)」という言葉があるという。つまり、やるべきこと、片づけなければならないことは、ただちにやるのが鉄則す。今、できること、ひとつだけに集中してやりきるのです。
「いい気分」で一日を過ごすカギ・・毎朝、たった10分の「掃除」と「片づけ」をするのです(p49)
ただちに実行する
禅語「大地黄金(だいちおうごん)」とは、どこかに輝ける黄金の大地があるのではない。どこにいても、自分が一生懸命やることによって、自分も、いまいるその場所も黄金のように輝く、という言葉があるという。今の自分をそのまま受けとめ、いまいる場所で行動することで運命を切り開いていくという仏教の教えは、成功哲学としても使えると感じました。
幸福になる考え方を広める仕組みとして宗教があり、成功哲学があるのでしょう。枡野さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・一日のうちでもっともコンディションがいい時間帯、それが朝なのです(p37)
・思い通りにならないならば、一度そのままを受けとめ、あきらめる。それが禅の考え方です・・・受けとめられさえすれば、やるべきことにすぐ着手できるのではないでしょうか(p136)
・自分が置かれている境遇、自分の周りの人たち、そのすべてに感謝の念が抱けているのなら、気分を害する要因、不機嫌になる要因などは、さほど気にならなくなるのではないでしょうか(p30)
・人は不得意にばかり目をやりがちですが、その逆に、得意なことというのも、じつは誰もが持っています(p109)
・競争者が少ない世界では、トップになれる確率はグンと上がります・・・面倒くさいこと、誰もやりたがらないことには、大いなるチャンスが隠れている(p114)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
第一章 どうしてあなたはいい気分になれないのか?
第二章 いい気分になるためのウォーミングアップ
第三章 どんな場面でもいい気分になれる禅思考
第四章 悪い気分にとらわれないために
第五章 よりいい気分で過ごすためのQ&A
著者経歴
枡野 俊明(ますの しゅんみょう)・・・1953年生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、日本造園設計代表、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授、ブリティッシュコロンビア大学特別教授。。大学卒業後、大本山總持寺で修行。「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。
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