「日本をダメにするリベラルの正体」山村 明義
2019/01/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(65点)
要約と感想レビュー
日本のリベラルは欧米のリベラルとまったく違うらしい。本来、欧米で言われるリベラルとは自由主義、放任主義と対立する形で公共事業や福祉政策によって大きな政府を目指すものです。ところが、日本のリベラルとは、マルクス主義が時代遅れとなり、恥ずかしいので「リベラル」と看板を掛け替えたというのです。
だから日本のリベラルと称する人たちは、憲法改正に反対、集団自衛権は反対、原発ゼロを主張、首相の靖国神社公式参拝に反対といった訳のわからない主張をするようになってしまったという。安倍政権を「極右」「ヒトラー」になぞらえて批判するのは、ウクライナをネオナチと批判するロシアと同じ精神構造を持っているのです。著者は、日本独特のリベラルとは「日本を貶め、卑下する考え方のままにしておく日本特有の思想だ」と定義しているくらいです。
・私は、東西冷戦が終わり、これまでマルクス主義を中心に左翼陣営で謳歌してきた左翼の居場所がなくなり、「リベラル」という旗を掲げて、再復活を遂げようとしたと分析します(p42)
そのため「反権力」とか「ヘイトスピーチ」とか「反米軍基地」と敵を批判しながら、共産主義国家を裏で支えているという活動に注力するのが、日本のリベラルと称するグループと断言しています。確かに「反権力」や「報道・言論の自由を追求する」と朝日新聞は言いながら、慰安婦報道や歴史教科書のように、平気で根拠のない嘘の記事を報道しています。言っていることとやっていることがまったく違うのがロシアや中国共産党のようなマルクス主義の特徴であり、偏向マスコミも同類なのでしょう。
山村さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・反移民は国家と国民を守るために、当然の政治判断であるにもかかわらず、リベラルは「ヘイトスピーチ」とか「排外主義」だと批判してきました(p18)
・オバマ政権時代にはメキシコ国境などを越えて来る約1100万人以上いると言われる不法移民に対し・・たとえ彼らが犯罪を起こそうと、結果的には寛容な政策を敷いてきました(p28)
・「悪平等的なリベラル」な風潮・・普通のアメリカ人が祝うイエス・キリスト生誕日を表すクリスマスのような祝日では、イスラム教など他の宗教の信者に配慮して、公には「メリー・クリスマス」とは祝えなくなったといわれています(p29)
【私の評価】★★☆☆☆(65点)
目次
第1章 「リベラル崩壊」後の世界
第2章 本当にダサい日本のリベラル
第3章 日本会議バッシングの未露
第4章 リベラル思想の暗黒史
第5章 国民無視の「護憲派」の正体
第6章 グローバリズムから脱却する日本独自の経済思想
第7章 本当のリベラリズムは神道にある
著者経歴
山村明義(やまむら あきよし)・・・昭和35(1960)年、熊本県生まれ。早稲田大学を卒業後、金融業界誌社員、出版社契約記者から作家・ジャーナリスト。平成7(2005)年頃より、政治・経済・社会・宗教の思想を独自に調査思索し、リベラル思想の退潮を知る。その後、世界のあらゆる思想を比較しても、日本の神道思想が優れていることを学んだことをきっかけに作家・神道思想家となる
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