「北朝鮮は「悪」じゃない 」鈴木 衛士

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北朝鮮は「悪」じゃない (幻冬舎ルネッサンス新書)

【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■北朝鮮は、アメリカが言うほど、
 悪の枢軸ではないという一冊です。


 確かに北朝鮮は核兵器と弾道ミサイルを
 開発しているだけで、
 時々テロ事件を起こしたり、
 覚せい剤は偽札作りをしているだけなのです。


 北朝鮮と韓国は戦争状態であり、
 実際に北朝鮮は「韓国哨戒艦沈没事件」
 「延坪島砲撃事件」を起こしています。


・制裁による締め付けがこのように厳しくなってきた北朝鮮は、
 従来から行っていた覚せい剤や金の密貿易に加えて、
 最近ではコンピュータによるハッキングの手段を使うなど、
 さまざまな形で今まで以上に国家ぐるみで不法に
 外貨を獲得するようになってきていると見られます(p126)


■北朝鮮も悪いが、中国だって
 尖閣諸島の領海内に中国艦船を侵入させ、
 EEZ内で実弾演習、海洋調査活動を行っている。


 北朝鮮の挑発を批判するのと、
 中国の挑発を批判するのと
 大分レベルが違うじゃないかということを
 言いたいらしい。


 両方、日本を貶めようとしているのは同じに見えますが、
 中国は報復してくるから反撃しにくい
 ということはありますね。


 鈴木さん
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・日韓併合はあくまで当時の国際法に則って
 合法的に行われたものであり、
 大韓帝国が実質的な保護国となった根拠とされる
 「第二次日韓協約」に至っては、
 大韓帝国の皇帝であった高宗(ゴジョン)の
 意図に沿って行われたものであったことが
 県立広島大学の平田環教授の研究によって
 判明しています(p15)


・NLLの周辺海域では、過去に3回南北間で
 艦艇による軍事衝突がありました・・
 北朝鮮はNLLの無効化を企図してこの海域で
 挑発行為を繰り返しこのような事態が生起したわけですが、
 この際、北朝鮮はやられたら必ずやり返すという
 行動をとっていました・・・
 まさに、そんなさ中に発生したのが
 「韓国哨戒艦沈没事件」であり、引き続き発生した
 「延坪島砲撃事件」だったのです(p71)


・排他的経済水域(EEZ)というのは、
 「鉱物資源や水産資源について排他的管轄権を行使しうる海域」
 というだけで、日本海の当該海域は公海であり、
 外国艦船の航行や上空飛行など経済活動以外の
 行動は自由に行うことが認められている
 海(空)なのです(p92)


・わが国は、中国に対しては、尖閣諸島の領海内に
 中国艦船が侵入しても、EEZ内で実弾演習を実施しても、
 EEZ内で経済活動の一環である海洋調査活動を行っても、
 あからさまに「挑発行動」として敵視するような
 報道姿勢は控えるように見受けられます(p93)


・両国には「中朝友好協力相互援助条約」が結ばれています・・
 米国が北朝鮮を攻撃すれば、中国が介入するのは
 当然ということになるのです。「北朝鮮のせいで
 こんなことになるのはまっぴら御免こうむりたい」
 というのが、中国の本音でしょう(p114)


・軍情報組織の人間が友好国と情報交換を行う場合には、
 対象国に関する情報のやり取り以外に、
 「お互いの国の戦略や運用に関わる情報を収集したり
 聞いたりしてはならない」という暗黙のルールが
 存在します(p117)


・米国は「北朝鮮の核兵器は許容することはできても、
 中東の某国が核兵器を保有することは死活的に
 許容できない」ということなのです(p118)


・米国は、仮にこの合意から離脱したとしても
 イランが核開発を再開することがないように、
 (核開発を行っている)北朝鮮への軍事攻撃を
 示威することで、「イランが核兵器保有の道を
 選択すれば軍事的行動をとる」と
 暗示しているように感じます(p129)


・イランは、最近シリアやレバノンに勢力の覇権を
 拡大してきており、(レバノンのシーア派組織
 ヒズボラと敵対関係にある)イスラエルとの間で
 衝突寸前であるとの見方も伝えられております。
 敵対するイスラエルが核保有国であることを考えると、
 イランが核保有を目指すのは
 当然の欲求だと思われます(p131)


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