「仕事がうまくいく7つの鉄則 マツダのクルマはな ぜ売れる?」フェルディナント・ヤマグチ

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仕事がうまくいく7つの鉄則 マツダのクルマはな ぜ売れる?

【私の評価】★★★★☆(81点)


■仕事の鉄則と言いながら、
 最近元気の良いマツダのクルマ造りを
 紹介する一冊です。


 以前のマツダは、ロードスターを除くと
 デザインが悪い、格好悪いイメージしか
 ありませんでした。


 ところが最近は、カッコイイだけでなく
 低圧縮比のディーゼルを出したり、
 ディーゼルのようなガソリンエンジンを
 作ったりしている。


 どうしてマツダはこうなった?
 ということです。


・大事なのは理想が何かというのを
 まずはっきりさせるこことです。
 その理想が正しければ、それに対して
 どういう手段でやろうかと
 答えが出てくるじゃないですか・・・
 スペックを積み上げるんじゃなくて、
 理想をまず明確にして、
 そこからの引き算なんですよ(p176)


■この本から見えてくるのは、
 マツダはフォードに援助されている頃は
 倒産寸前だったということです。


 そうした危機感を社員が共有する中で、
 クルマ好きの人間、
 正しい戦略を描ける人間、
 格好いいデザインを作れる人間が
 出世できたのではないかということです。


 この本に出てくる人は、
 車が好きで、
 良い車を作ろうとしている。


 たぶん昔のマツダでは
 この本に出てくるような
 尖がった人は出世できなかったのでしょう。


 そうでなければ、
 昔のマツダのような車を作って
 売るはずがありません。


・「昔のベンツに比べれば、ウチはまだまだです」
 「BMWのハンドリングは本当に素晴らしい」。
 こちらから止めなければ、自分が好きなクルマに
 ついて延々と話し続けるのだ(p13)


■会社は人がすべてと言われますが、
 マツダという会社には"人"がいるのだと
 納得しました。


 マツダがこうした良い仕事のできる人が
 出世でいる会社でいられますよう
 祈ります。


 ヤマグチさん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・マツダはヨーロッパでの評価はずっと
 日本車の中でトップクラスなんです。
 特にドイツではそうです・・
 耐久性のテストをすると、
 いつもナンバーワンになりますから(p86)


・マツダ以外の国産でマニュアルに乗りたければ、
 もう軽に行くしかない。一番安いモデルとして
 残しているのがちょっとあるだけです・・
 CVTよりマニュアルの方が安いからです・・
 軽自動車の場合だと、エンジンよりも
 CVTの方が値段が高い(p147)


・40秒に1台のペースでエンジンが造られる。
 しかも混流で・・・
 月産で3万台。生産人員は2シフトの交代制で
 だいたい92人でやっています(p196)


・コールドテスター・・エンジンから出てくる音を
 複数のマイクで拾って、周波数の分析をするんです・・
 昔は出来上がったエンジンに燃料を入れて、
 実際にエンジンを回して、非常にレベルの
 高い検査員が音を耳で聞いて職人の勘と経験で
 分析したんですけれども、
 それはもうやめました。どうしても
 人によってバラつきが出てしまうでしょう(p204)


・こんな小型のスポーツカーを造っている会社は
 日本にしか存在しません・・海外のメーカーでは
 ビジネスとして成り立たなくなったんです・・
 小さいけれど確実なマーケットがあって、
 我々のクルマ造りを支えてくれる
 優秀なサプライヤーがたくさんある。
 こんな国は日本だけです(p238)


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■目次

CHAPTER 1 仕事がうまくいく7つの鉄則
CHAPTER 2 「仕事は雑用係(笑)」と話すオモロイ常務
CHAPTER 3 話が脱線しまくりの元サッカー選手
CHAPTER 4 足し算と引き算で発想 「上京組」エンジニア
CHAPTER 5 全部見せます「モノ造り革新」
CHAPTER 6 ロードスター、日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞



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