「日本外交の挑戦」田中 均

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日本外交の挑戦 (角川新書)

【私の評価】★★☆☆☆(61点)


■北朝鮮から拉致被害者が帰国した時、
 「日本に残りたい」という拉致被害者に対し、
 北朝鮮との約束どおり北朝鮮に帰るべきと
 主張したとして有名な元外務省の田中均さんです。


 安倍首相は、田中均局長が、
 一部の記録を残していないこと。
 北朝鮮の要求どおりを主張したことを
 批判しています。


 田中局長は、北朝鮮に戻らなければ
 子どもたちに危害が加わるかもしれない、
 子どもたちを帰すのが時間がかかるかもしれない。
 と主張したのです。


 これは政治的判断であり、
 外務省局長として意見を言うことは
 問題ないのではないかと思います。


 ただ、一部の記録があるのか、ないのか、
 意見に差があるのは不思議なことであり、
 政治家にそうした疑念を持たれること自体、
 官僚としては失格なのかもしれません。


■著者が批判される理由を
 本書の中からいくつか考えてみました。


 まず、全体的な傾向として
 中国、韓国と経済連携せざるをえない・・・
 拉致被害者を約束どおり北朝鮮に戻さなければいけない・・
 と相手国が言いたい脅しを代弁しているように
 見えること。


 また、共産・左翼勢力と同じように
 反中、反韓はナショナリズム、右傾化、
 ヘイトスピーチといつもの型通りの
 批判をしているところ。


 安倍首相から批判されるお返しなのか、
 イスラム国に日本人が拘束されたときに
 イスラム国と戦う周辺各国に2億ドルの支援を
 表明したことを批判していること。
 脅しには屈しないではなく、屈することを
 身上としているように見えます。


■書籍の内容としては、
 当たり前のことを羅列しているもので
 特に目新しいものがありませんでした。


 書きたくても書けないのだと思いますが、
 今後に期待しましょう。


━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・現在、中国習近平政権にとって対外政策の
 プライオリティの第一は米国との大国関係を
 作ることであり、このような観点からみれば
 日米同盟に楔を打ち込む、とりわけ日本を
 周縁化することが中国の基本的な外交姿勢に
 なっているように見える。歴史認識問題は
 米国の同調も得て、日本を批判できる材料と
 なりうると考えているのではなかろうか(p36)


・経済成長が鈍化し、国内の統治の混乱が出てくれば、
 中国政府が国内的求心力を高めるために対外的には
 強固な政策を導入していく傾向も出てくるのであろう(p65)


・日本は周りの国の実需を活用していかざるを
 得ない。人や物の移動を活性化し、周りの
 国々との一層の経済連携を図れるかどうか・・・
 日本の国内で強くなっている反中、反韓の
 ナショナリズムを超えて進んでいけるのか
 どうかが問われている(p83)


日本外交の挑戦 (角川新書)
田中 均
KADOKAWA/角川書店 (2015-08-07)
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【私の評価】★★☆☆☆(61点)



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