「一流家電メーカー「特殊対応」社員の告白」笹島 健治
2018/06/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■テレビ番組で一流家電メーカーが
パソコンの修理について特殊対応
(VIP対応)を行っていたことを
暴露していましたので手にした一冊です。
A社は2016年の経営不振から
早期退職を行ったらしいので
ラップトップの生みの親の東芝では?
などと想像しながら読みました。
一流メーカーだけあって
取引先や暴力団など
無理を強要する人がいたようです。
・何度も暴力団事務所に行きましたが、
不測の事態に備えて、いつも事前に
最寄りの警察署を訪問して打ち合わせをします。
必ず、警察の協力のもとで暴力団事務所に
向かうことにしていたのです(p13)
■なるほどな、と感じたのは、
今は情報犯罪の時代なのだな、
ということです。
ダークウェブで違法物を売る。
チップにウィルスを仕込む。
パソコンのHDDごと盗む。
こうしたことが、
普通におこなわれており、
パソコンメーカーは
対応を強いられているのです。
(メーカーの責任ではないと思いますが)
・何者かがその企業に侵入し、
5台のパソコンからハードディスクを
抜き取り、まったく無関係な中古の
compnoteから抜き取った同型の
ハードディスク(あらかじめ故障させてある)
と入れ替えた・・(p60)
■思ったより想定内の話だったので
★3としました。
クレーム対応はどの会社でも
大変なものです。
言えないことも多いし。
笹島さん
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・もしデータが消えたら、
1ヵ月後にはおまえら二人とも
コンクリで固められて
大阪湾に沈んでいると思えよ。
冗談で言ってるんじゃないぞ(p38)
・本社からの人事異動でこのような部署に
流れてくる人は、事なかれ主義が
多いように思います(p117)
・役員からの特殊対応依頼メールには・・
△△さんと宇野田様との関係については
社内外を問わず口外を禁ずる・・
△△様はA社と関係の深い企業の
重役を務める方です・・
私は△△の愛人やねん・・(p119)
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■目次
プロローグ サポートセンターでは受けきれないハードなクレーム
第1章 大病院の「建設データ」をサルベージせよ
第2章 宗教団体が霊界とつなぐ無線LAN?
第3章 画像は、行方不明の息子の居所を知っていた
第4章 どうしても韓流ドラマが観たいお客様
第5章 某国首相のパソコンに仕組まれた秘密