「和牛道―極上を味わう!!誰も教えてくれなかったマル驚和牛ワールド」みかなぎ りか
2018/03/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
■和牛について考えるために
手にした一冊です。
カザフスタンではキロ500円の肉が、
和牛になると安くても
100グラム1000円近くする。
それは実際に牛を育てるために
必要な餌代、人件費を考えれば
必然的な値段なのです。
・40万円で買った子牛に餌代を40万円かけて100万円で売ったとすると、一年半かけて20万円の収入・・価格が低迷している現在では、一頭10万円の粗利というのがよいほうだという(p217)
■さらに日本人はまじめですから、
成長ホルモン剤を使いません。
和牛は2、3年かけて育てますが、
成長ホルモン剤を使えば、
1年半で出荷できるのです。
日本人が日本の土地で
お金をかけてまじめに育てた和牛は
それなりの値段になってしまうのです。
・肥育家は、市場で8ヶ月前後の子牛を買い、自らの牛舎で育てる・・19ヶ月から25ヶ月の肥育期間を経て(日本の)市場に出される(p190)
■お金に余裕があれば、
やはり和牛を買おうと思いました。
和牛を買うことで
日本の農家を支えることができるのです。
ただ、脂身が苦手なので、
さしが少な目でお願いします。
みかなぎさん
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・オーストラリアでは成長ホルモン剤を使っている・・使わない牛の4~5倍の速度で成長する・・10ヶ月で子牛を導入した子牛を6ヶ月でもう出荷だ(p165)
・鶏肉を1キロつくるためには、2.2~2.3キロ、豚肉を1キロつくるためには3.3~3.5キロ牛肉を1キロつくるためには10~11キロの飼料が必要だ(p111)
・日本では成長ホルモン剤は中止・・現在、日本で承認されているホルモン剤は、繁殖障害の治療や人工授精時期の調節などに使用されているだけだ(p162)
・(社)家畜改良事業団という団体がある・・人工授精用の精液の販売・・受精卵の生産と販売・・10桁の個体識別番号を打ち込んだ耳票を配るのもここの事業だ・・さらに驚きは、日本市場でと畜されたすべての牛の肉片を保存している・・(p186)
・近江牛とは「滋賀県内で最も長く肥育された黒毛和種で、枝肉の肉質等級が、A4,B4以上のもの」と近江肉牛協会が定義している
・朝からステーキを食べる人は長生きすると言われている(p69)
・和牛の味を体験するにはせめて100グラム1000円以上の牛肉を買おう(p212)
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
第1章 へぇ!知らなかった和牛の一〇の知識
第2章 なぜ、和牛はそんなにおいしいの?
第3章 どうして和牛はそんなに体にいいの?
第4章 和牛の品格
第5章 胃袋が四つある特別
第6章 和牛が安心・安全なわけ
第7章 和牛が歩む数奇な一生
第8章 和牛を知っておいしく食べよう