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「大切だけどなかなか教えてもらえない 入社1年目女子 仕事のルール」平原 由紀子

2018/03/23公開 更新
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大切だけどなかなか教えてもらえない 入社1年目女子 仕事のルール


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

女性キャリアの気持ち

女性の気持ちが知りたいと思って手にした一冊です。女性が職場に進出し、管理職にも女性が増えてきました。男性としても女性がわからないし、女性も男性がわからない。これからは男性、女性の特性を知り、それに合わせて対応を変えるような仕事の進め方が大事なのでしょう。


特に女性は、井戸端会議や雑談が大好きです。社内の飲み会で誰かが上司の悪口を言い出し、意見を求められ、雰囲気を壊してはいけないと思い、「私も苦手です」と言ったら、その話が本人に伝わってしまったという事例を紹介しています。


男性には、結論を先に伝える女性には、マメに詳しく伝える(p63)

細かな配慮が大事

また、女性でも男性でも上司、先輩、同僚との人間関係に気を配るのは同じです。ただ、新人だとどうしても学生気分が抜けないところもあり、こうした本で教えてもらいたいものです。特に職場では長いつき合いとなるので、ちょっとした気くばり・心配りで差がついてしまうものなのです。仕事より気配りということさえあるのです。


例えば、暇な時は、「いま、手があいているので、何かお手伝いすることはありますか?」と周りに声をかけると喜ばれます。ご馳走になった後は、直後にお礼を言い、二回目は翌朝メールで、三回目は次に会った時にお礼をするとよいと言われており、そうした細かな配慮が大事なのです。


一般的に「仕事はできるけれど、自分に愛想のない人」よりも「仕事は多少できなくても、自分に心を開いてくれる人」のほうを可愛がるものなのです(p66)

叱られても負けない強さが必要

この本では、面倒な仕事を頼まれた時や、上司から注意された時など、つい感情を顔に出してしまうことがあるという。女性のそういう態度は、上司にとって「生意気だ」とか「難しい性格の人だ」と思われるリスクがあるわけです。


女性の新人へのアドバイスに絞った一冊でした。仕事を覚えるだけでも大変ですから、叱られても負けない強さが必要です。私が本を読み始めたのが33歳。私も新人時代からこうした本を読んでいればなぁ~と思いました。


平原さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・公共の場で、「会社の悪口は書かない、まして特定の人の悪口は書いてはいけない」・・SNSに仕事のことを書くのは控えよう(p39)


・「お給料やボーナスの額」は、たとえ同期でも言わないほうがいい(p54)


・ずっと仕事だけに集中していると脳が疲れてしまいます・・ヨガやスポーツクラブに通うのもよいでしょう・・たまには学生時代の友人に会ったり、仕事で知り合った人と食事に行ったりするのもよいでしょう(p158)


・いい転職をするためには、まず、いまの会社でできるだけのことはやってみましょう(p179)


大切だけどなかなか教えてもらえない 入社1年目女子 仕事のルール
平原 由紀子
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【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

はじめに 仕事を覚えるより先に知っておきたかったこと
PART1 知らないと恥をかく仕事以前のルール・マナー
PART2 誰も教えてくれない先輩・同僚との付き合い方
PART3 上司が仕事を任せたくなる仕事のコツ
PART4 まわりと差がつくちょっとした気遣い
PART5 10年後に後悔しない働き方


目次

平原 由紀子(ひらはら ゆきこ)・・・株式会社WITH YU代表。大学卒業後、OLを経験した後、広告代理店に勤務。2003年、電通との共同出資により、株式会社ザ・ゴールを設立し、業界を代表する会社へと導く。2013年、創立10周年を機に退職。男性社会である広告業界において、何もわからずに会議に出て赤っ恥をかくなどの苦労を乗り越えて、女性としての地位を築き上げた広告営業のパイオニア的存在。「手みやげコンシェルジュ」としてシティリビングWEBや日経ウーマンオンラインで、手みやげについてのコラムを連載する。東洋経済オンラインや、大人のためのライフスタイルオンラインメディア「Byron」でエッセイストとしても活動中。


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