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「ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 2 日本人が知らない101の疑問」茂木 誠

2017/10/10本のソムリエ メルマガ登録
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ニュースの


【私の評価】★★★★★(90点)


内容と感想

■駿台予備校世界史の講師は、
 今の日本をとりまく時代を
 どのように説明するのでしょうか。


 面白いところは、
 アメリカや日本でのマスメディアの
 印象操作を指摘しているところです。


 アメリカのトランプ叩き。
 日本の安倍叩き。


 権力を監視するのは
 マスコミの重要な役割です。


 しかし、独裁国家を批判するより、
 自国を批判するのは
 何か意図があるのでしょうか。


・森友・加計学園問題で大手メディアに一部の官僚が情報をリークし、「なんとなく怪しい」というネガティブ報道が繰り返された結果、支持率が急落した安倍政権・・テレビ報道をそのまま信じてしまう一定数の人々がどの国にもいて、民主主義を歪めているのは危険なことだと思います(p96)


■沖縄の基地移設問題では、
 沖縄独立に向けた工作活動を
 指摘しています。


 沖縄から米軍を追い出し、
 沖縄独立で利益を得る組織が
 日本国内の活動家を沖縄に
 派遣しているのです。


 以前、大阪府警から沖縄に派遣された
 警官が「土人どもが」と暴言を言ったと
 ニュースになりました。


 沖縄独立派の沖縄県知事が
 沖縄県警を動かさないので
 大阪の活動家と大阪県警の警官が
 大阪弁で対立していたわけです。


 組織を支援するマスコミは
 そうした背景は報道せず、
 暴言だけを報道します。


・第一列島線を攻略するために、中国は本気で沖縄を狙っています・・そこで、中国は「琉球を日本から独立させよう」という奇策に出たのです・・こうした琉球独立の動きに乗り、援護射撃をしているのが沖縄のローカル紙。『琉球新報』『沖縄タイムス』という沖縄の2大地方紙は、毎日「米国は出ていけ」「沖縄は被害者だ」といった論調の記事を流す一方で、絶対に中国を非難しません(p216)


■歴史を教える人は、
 地政学に近い視点で
 現在を見るのだなと思いました。


 北朝鮮も沖縄もヤバイですが、
 実は中東もヤバイ状況のようです。


 爆発するのは北朝鮮、尖閣か。


 それとも、シリアからイラン、
 イスラエル、トルコに
 戦火が拡大するのか。


 茂木さん
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・沖縄の現実が大手メディアで報道されないのは、「日中記者交換協定」があるからです。中国に派遣された新聞社やテレビ局の特派員が取材活動をする条件として「日中友好に反する報道はしない」という規定があるのです(p217)


・一帯一路構想に投資をしたくても、中国の銀行は十分な資金を工面できないという事態に陥っているのです・・AIIBの設立当初、例によって「バスに乗り遅れるな!」「日米だけが孤立する」と煽ったメディアもありましたが、結果的に、乗らなくて正解でした(p189)


・沖縄で米軍基地反対のデモ運動をしている人たちの中に、実は沖縄の人はほとんどいません。大多数は本土から送り込まれた活動家で、彼らは普天間基地移転のための調査に入っていた沖縄県庁の職員に暴行したり、唾をかけたりといった行為をはたらいています。翁長雄志沖縄県知事は琉球独立派です(p217)


・日本籍と台湾籍の「二重国籍」が問題になった民進党の党首を辞任した蓮坊さんのお父さんは外省人。彼女の発言はなにかと中国寄りです。一方、保守派の論客として活躍している金美齢さんは本省人。いつも中国批判をしているのは、彼女が本省人だからです(p202)


・大量の中国人移民が極東ロシアに流れ込んでいる・・経済的に中国人が支配できれば、オホーツク海へ直接出るルートを確保することができます・・・近い将来、尖閣諸島近海に中国漁船がやってきているように、北方領土近海にも顔を出すようになるでしょう。そうした危険性を察知し、プーチンはすでに、北方領土近海の軍備を増強しています。ロシアが想定している敵は日本ではなく、中国なのです(p172)


・「人民元は信用できない」と危機感をもった人たちは、手持ちの人民元を、アメリカドルや日本円といった信用できる外貨に換え始めました・・率先しているのは中国共産党の幹部・・政府は外貨への両替の制限も実施します・・信用を失った人民元は勝手に下がります。それを食い止めるために、中国が必死に人民元を買い支えている。それが現実なのです(p188)


・2014年、ロシアがクリミアを併合したときも、アメリカは指をくわえて見ているだけでした。中国が南シナ海に軍事施設を作ったときも、アメリカは弱々しく抗議しただけでした。それから、中東へ関与することをやめた結果、ISが跋扈する事態を招くことになりました(p50)


・「経済成長のための移民受け入れ」は正しいのか?・・「移民を受け入れるなら、厳格なルールをつくっておくべきだ」ということは、ヨーロッパの失敗から学ぶべき教訓だと思います(p118)


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目次

1章 閉じこもるかつての大国アメリカ
2章 イギリスの離脱とEUの未来 /(ロシア&中東)
3章 覇権国家・中国とアジアの危機



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