「ユダヤから学んだモノの売り方」立川光昭
2017/05/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
ユダヤ人からアイデアマンと評価され、ユダヤ人と一緒に仕事をしてきた著者の商売の秘訣です。著者の商売は、中古バイクの回収業からはじまりました。取引先のユダヤ商社からこのビジネスモデルを認められ、一緒に商売することになったのです。
ユダヤ人との仕事は、驚きの連続でした。ユダヤ人には義理を欠くという感覚はなく、結果だけが求められるのです。つまり、だれと何をすれば利益を上げられるのか。そのためには、それまでの経緯や感情はまったく関係ないのです。日本人には受け入れにくい考え方ですね。
・誰ならばどれくらい利益を出すだろうか・・非常に合理的な考え方ですが、そこには「人を育てる」とか、「仕事を通じて絆を結ぶ」というニュアンスは存在しません(p61)
ユダヤ流のビジネスの特徴は、「みんなと違うこと」を好むということです。日本人は「みんなと一緒」を好みますが、ユダヤ人は成功の可能性の高いのは、常に「最初にやった人」であることを知っているのです。
また、物販ビジネスにおいても、立地について「ものすごくいい場所」をとるか、「ものすごく悪い場所」からはじめるという。仮に「ものすごく悪い場所」であれば、家賃が安いのでその分、広告宣伝費に資本を投入することができるのです
ユダヤの仕事の特徴は、問題が起きるたびに「誰が悪いんだ?」「何が原因なんだ?」と、犯人捜しを執拗なまでに繰リ返すという。
・私が衝撃を受けたのは彼らが「ハッタリ」、いわゆる誇大広告を使う点です・・彼らは、広告で"2割増し"くらいのことを平気で言います(p73)
ユダヤ人は徹底的に考えてから動くのです。問題・課題があれば、根本原因を究明し対策を打つ、というのもユダヤ人の特徴です。それだけ日本人は、義理・人情を大切にしているということだと思いました。日本人の美点だと思いますが、海外では通用しないのですね。立川さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・ユダヤ人・・重んじられるのは"一つの能力に優れていること"なのです(p42)
・新しいアイデアや打開策が必要なとき、私はあえて高級ホテルを予約し、携帯なし、パソコンなしの状態で、ただ考える時間をつくるようにしています(p56)
・現在身を置く状況で、自分はどんな役割を担うことができるのか?そう問うてみるだけでもライバルたちと差別化が図れるものです(p100)
・モノが売れない、仕事の業績が上がらないという人に限って、お客さんがどんな人で、どんなところに行き、どんなものを買っているかを見ていません(p155)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
はじめに 所持金1500円だった私が、億単位で稼ぐようになった理由
プロローグ 高校中退の私がユダヤ系商社に入社するまで
第1章 ユダヤ系商社で学んだマーケティングの本質
第2章 売るモノを選ばない「ユダヤ流マーケティング」の真髄
第3章 初年度で売上げ50億円達成! 電力会社も成功させる「マーケティングの力」
第4章 たいていの業界は"買う人"を見つけていない
第5章 モノを売るのに学歴なんていらない
著者経歴
立川光昭(たちかわ みつあき)・・・レジェンド電力代表取締役。エムグループキャピタル会長。エムコンサルティンググループ最高経営顧問。1976年生まれ。高校在学中に、Jリーグチームと契約をするも19歳で膝を負傷し現役引退。翌年、所持金1500円からバイク回収業で起業し、11店舗を展開するなど成功を収めるが、ユダヤ系商社に買収される。買収先の商社で働き始め、日本法人の実質的なトップとなる。2009年、PR会社・メディマックスを設立。テレビ番組などに露出させる独特のPR手法で2年目に20億円の売上げを達成。ビジネス規模や業種を問わない顕著な実績から「行列請負人」などとも呼ばれ、広告宣伝業界の注目を集める。2014年にエムコンサルティンググループを設立。2016年4月より電力自由化にともない、独立系電力会社レジェンド電力を設立。年商50億円をこえる業績を上げている。
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