【私の評価】★★★★☆(80点)
■医師であり、作家である72歳の著者が、
高齢者としての生き方を
「遊行期」と称して考える一冊です。
古代インドでは、人生を学生期、
家住期、林住期、遊行期に
分けるという。
「遊行期」とは
死に備える時期であり、
自分らしく生きられる時期なのです。
・僕の「遊行期」のとらえ方は少し違います。
「人生の問題」から解放されて、
自分に正直に、肩の力を抜いて、
しがらみから離れて生きていく
大切な時期だと考えます(p17)
■「遊行期」を楽しむためには、
腹をくくる必要があるようです。
自分らしく生きると腹をくくる。
これまでの殻を破る覚悟をする。
だめな自分をそのまま受け入れる。
どうせ死ぬのですから、
自分のやりたいことを
素直にやればいいのです。
・人生に手遅れなんてありません。
「遊行」です。
死んだ気でやればいいのです(p70)
■とはいっても、何十年も生きた
習慣や思い込みに縛られるのが
人間なのでしょう。
だからこそ、死を前にして
自分らしさを考え、悩むことが
大事なのだと思いました。
鎌田さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・若い人にいっておきたい。
空気を読むことはとても大事。
しかし読みすぎないことが、
もっと大事(p31)
・本当の自分がいまだによくわかりません。
そしてその自分を壊す覚悟も、
あるとはいい難いのです(p28)
・怒らないできた人は
ときどき怒ればいいのです。
これは自分自身にいっています。(p41)
・ギャンブルなどの依存症の人には、
へこむのを隠して、"強がる"人が
多いことが知られています。
「ダメな自分」を認めたところから、
自分改革は起きる(p68)
・あえて、「病気は私の武器です」
「障害は私の武器です」
「貧乏は私の武器です」
「弱さは私の武器です」と口にしたとき、
大逆転が始まるのです(p150)
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【私の評価】★★★★☆(80点)
■目次
1章 「遊行」を意識すると生きるのが楽になる
2章 「弱い自分」「ダメな自分」「適応できない自分」でも生きぬける
3章 一〇〇万回立ち上がる覚悟
4章「自分革命」を起こす、発熱する言葉
5章 「遊行」とは、「愛の海」に還っていくこと
読んでいただきありがとうございました!