「社内プレゼンの資料作成術」前田 鎌利
2017/03/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
プレゼンはシンプルで論理的であるべき
ソフトバンク社内認定講師だった著者が教えるプレゼン資料の作成法です。基本に絞っているので、若手の教材にぴったりの一冊となっています。プレゼンは、シンプルで論理的でなくてなならないと主張しています。
社内資料であれば、財務的視点、実現可能性、経営理念との整合性を記載しておきましょう。つまり、「本当に利益を生み出すのか?」「本当に現場でうまく回せるのか?」「会社の理念と合っているのか?」ということです。
具体的なストーリーのイメージ
課題 原因 解決策 効果(p31)
ポイントだけを説明
特に上の人に説明するのは、背景、大事な数字やポイントだけを説明すればいいのです。構成は「現状報告+提案」とすればいいし、文字数を少なくし、フォントを大きくして、色や図解でわかりやすくしましょう。
役員クラスは、細かいことまで頭に入れてもらう必要はないし、頭に入らないのです。細かいことは、別紙にしましょう。
「メリット・デメリット」を1枚のスライドにまとめる(p42)
ポイントだけを説明
社内で若い社員に指導するのは、この本でも十分ですね。基本を押さえておけば、70点は取れるのです。
逆にいえば、こうした基本もできない人がいるということです。前田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・キーメッセージは、
「13文字」以内にまとめる
【before】売上未達を改善するための戦略提案について(20字)
【after】売上未達改善の戦略提案(11字)(p65)
・ポジティブ・メッセージは「青」、ネガティブ・メッセージは「赤」(p67)
・スケジュールは ビジュアルで見せる(p72)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
1 スライドは「5~9枚」でまとめる
2 プレゼンのテーマはできるだけ小分けにする
3 プレゼンのストーリーは、ひとつだけ覚えればOK
4 タイトルページには「会議名」と「日付」を明記する
5 スライドサイズは「4:3」を選択する
6 ページ番号は、必ず画面右下に入れる
7 キーメッセージは、スライド中央より「やや上」に置く
8 キーメッセージは「13文字」以内にまとめる
9 ポジティブ・メッセージは「青」、ネガティブ・メッセージは「赤」
10 スケジュールはビジュアルで見せる
11 グラフは「左」、メッセージは「右」
12 決裁者が理解しやすい「逆L字の法則」
13 「1スライド=1グラフ」の鉄則
14 余計な「数字」「罫線」はすべてカットする
15 「3Dグラフ」「横棒グラフ」はNG
16 円グラフは「ワンカラー効果」で印象づける
17 グラフの横幅を狭めて、折れ線に「角度」をつける
18 データは「画像」で検索する
19 決裁者の理解を助ける「写真」だけ使用する
20 「顔」検索でほしい画像に最速でたどり着く
21 決裁者の目線を確実に誘導するアニメーション
22 プレゼン資料はトリプルチェックを受ける
23 完成した資料は、最低1日は寝かせる
24 必ずスライドを実写で確認する
著者経歴
前田鎌利(まえだ かまり)・・・1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、携帯電話販売会社に就職。2000年にジェイフォンに転職後、ボーダフォン、ソフトバンクモバイルと17年にわたり移動体通信事業に従事。社内プレゼン、営業プレゼンはもちろん、代理店向け営業方針説明会、経営戦略部門における中長期経営計画の策定、渉外部門における意見書の作成など、さまざまな資料作成を担当する。2010年にソフトバンクの後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生として選考され、初年度からプレゼンテーションにおいて第1位を獲得する。孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりも数多く担当。その後、ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーションなど)として活躍した。2013年にソフトバンクを退社し、独立。ソフトバンクをはじめとする通信各社、ベネッセコーポレーションなどの教育関係企業・団体のほか、鉄道事業者、総合商社、自動車メーカー、飲料メーカー、医療研究・開発・製造会社など、多方面にわたり年間200社を超える企業(累計1000社超)においてプレゼン研修・講演、資料作成、コンサルティングなどを行う。プレゼンテーション協会代表理事、情報経営イノベーション専門職大学客員教授なども務める
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