「ビジネスに効く教養としての「中国古典」 超一流の常識」安恒 理
2016/12/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
■中国古典からビジネスの
成功法則を導きだすという
一冊です。
解説は現代の事例が多いので、
中国古典を目次にして
昔も今も同じですね、
という感じでしょうか。
見覚えのある
中国古典からの引用が
多いという印象でした。
・単に知識があるだけでは、
好きである者にはかなわない。
単に好きであるだけでは、
楽しんでいる者にはかわない(p36)
■確かに、現代の成功法則は
中国古典に書かれてあるのでしょう。
弱者は一点突破。
勝てないときは逃げる、分断する。
失敗は経験。
そうした原則は、
西洋でも東洋でも
まったく同じなのです。
・後発組は、資金や人員といった
戦力で劣るケースがほとんどだと思いますが、
この場合、まず自軍の戦力を分散させる
のではなく、「一点集中」で臨みます(p185)
■これだけ成功法則が一般化していても、
成功している人は限られます。
いかに実行するのか。
いかにあきらめないのか。
いかにこけても立ち上がるのか。
実践が大事なのでしょう。
安恒さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・同じ手を使って勝利を求めてはならない。
失敗に学び、状況に応じて常に形を
変えていくことが、次の勝利につながる(p204)
・天地の動き、自然の営みが
間断なく進んでいくように、
人も努力を怠らず、目標に向かって
少しづつ前進していくべきである(p42)
・失敗は「傷」ではなく「経験」・・
ビジネスに失敗はつきものです・・
欧米の企業では、失敗体験を一つの
「経歴」とプラスに評価する
向きさえあります(p126)
・物事は素早く終わらせるべきだ。
時間をかけて完璧を目指すより、
不完全ながらもさっさと仕事を
やり遂げたほうがいい(p60)
・やりたいことをリスト化する・・
漠然と形や大きさをイメージするだけでなく、
「自分専用のベッドがある」「通勤途中に
大きな本屋さんがある」「図書館まで
歩いていける」のように、内装から家の
周りの様子まで、あらゆる条件をできる限り
細かく書き出していったのです(p26)
・1年半までは儲からないから、
貯金で食いつなぎなさい。
それを過ぎると少しずつ儲けが出る。
出てこなかったら、仕事の内容を
見直しなさい。2年経ったら
『手伝いたい』『応援したい』
という人が出てくる。
もし出てこなかったら、あなたに魅力がないか、
仕事に魅力がない。(中村悦子)(p45)
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
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■目次
第1章 「目的」「意義」「ビジョン」編
第2章 「計画」「手段」「タイミング」編
第3章 「人間関係」「社内政治」「処世術」編
第4章 「リーダー」「チーム」「組織」編
第5章 「交渉」「懐柔」「人心掌握術」編
第6章 「問題解決」「ライバル」「失敗学」編
第7章 「情報収集」「諜報」「戦略」編
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