「世界最高リーダーシップ育成機関が教える 経営幹部 仕事の哲学これからの日本企業に必須のエグゼクティブ・リーダーシップ 」 田口 力
2016/11/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
■GEのリーダー育成機関クロトンビルで
4年間、幹部育成プログラムの
講師を務めた田口さんの一冊です。
世界のGEの考える
経営幹部とはどのような
人達なのでしょうか。
GEの経営幹部は、
企画部門に頼らず
自ら戦略を考えることの
できる人なのです。
・GEを20年率いたジャック・ウェルチ氏は、
戦略計画立案スタッフを二段階に分けて
全員解雇しました・・
自分で考えた戦略やその実行の仕方を
決めて仕事に取り組む(p182)
■GEにおいては事業の
収益目標を達成できなければ、
撤退・売却対象となります。
そのため短期間に成果を出すため
戦略を考え、組織を変え、
人を配置して実行していきます。
ある意味リストラがやりやすい、
やらないと生き残れない
環境なのかもしれません。
・事業部門に対する経営指標・・
事業の売り上げ成長率は
その国のGDPの二から三倍、
利益成長率は10%以上、
総資本利益率20%・・
クリアできないと
その国における当該事業は、
撤退・売却等の検討対象(p66)
■そうした中で経営幹部に求められるのは
人を動かす要素だと感じました。
それは、堂々とした態度であり、
常に経営を考える思考であり、
人の話を聞く好奇心なのです。
完璧な人間はいませんが、
そうした人を育てようという
GEの意思は伝わりました。
田口さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・何をするか(Do)の前に、
どうあるべきか(Be)を考えろ(p6)
・経営幹部であるのなら、
部下の育成も大切ですが、
自分の成長に対しても
責任を持たねばなりません(p38)
・あなたが思い描く戦略を、
どのような組織によって遂行するのが
ベストであるのか・・
自らのアイデアを積極的に提示できてこそ、
経営幹部としての存在意義がある(p53)
・「戦略、組織、人」という視点に
時間軸を入れてこそ初めて、
大きなビジョンを描くことができます・・
会社を生まれ変わらせるくらいの
壮大な構想である必要があります(p70)
・100日プラン・・買収の交渉段階から
アクション・プランを決め、
買収後の約三カ月間で
GEの組織文化を定着させます(p113)
・部長というポストはすでに部門経営者であり、
ミニCEOとしての
自覚と責任が必要です(p170)
日本能率協会マネジメントセンター
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
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■目次
第1章 日本企業の問題
第2章 すぐれた経営幹部になるには
第3章 組織開発の観点を持つ
第4章 組織文化を理解し、刷新する
第5章 エグゼクティブ・プレゼンスを備える
第6章 真の経営幹部になる要素
第7章 エグゼクティブ・リーダーシップを高める
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