「直販・通販で稼ぐ! 年商1億円農家」寺坂 祐一
2016/10/05公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
■著者は、コメ、ニンジン、
アスパラガス、豆類を栽培し
農協に委託販売していました。
ところが、いくら働いても
収入は数百万円。
著者は、メロンの直販に
集中することにしました。
・メロン栽培と直販に人と投資を集中・・農地も売りました・・メロン栽培技術の向上も早くなります。そればかりやっているのだから当然ですが・・(p29)
■第一の壁は、集客でした。
直売所を作る。
看板を大きくする。
買ってくれた顧客に
ダイレクトメールを送る。
ブログ・フェイスブックを
毎日更新する。
メルマガ、ニュースレターを
発行する。
あらゆる工夫を行って
顧客リストを増やしていったのです。
・掲載許可をいただいた上で、「お客様の声」をキャッチコピーに使っています「今まで食べたメロンが何だったのかと思うほど美味しいメロンでした。」(p94)
■おいしいメロン栽培から、
ダイレクトメールによる直販まで、
失敗を繰り返したそうです。
そして組織が大きくなると、
組織で売るための仕組みづくり、
人材づくりに苦労する。
直販というのは苦労も多いのですが、
お客様の声を直接聞くことができ、
利益も大きくなるので
楽しい商売でもあると感じました。
多くの失敗から学んだノウハウを
詰め込んだ一冊でした。
寺坂さん、
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・稲作もやめました・・防除・稲刈りなど地域で集団営農をしているので、これをやめるとなると地域の方からの批判にさらされる(p23)
・試食のメロンを食べて「わっ!甘い。おしいい~」と笑顔になる。これは農業者として最高にうれしい瞬間ですね(p37)
・看板の大きさと売上は比例する(p56)
・直売所では"売って"はいけない・・正確には「売り込んではいけない」。がんばって売ろうとするとするほど、お客様は「売りつけられたくない」ので、気持ちが逃げていきます(p59)
・DM郵送時にニュースレターを毎回入れるようにしたところ、・・こちら側に配慮のあるやわらかい口調のクレームになるのです!(p108)
・どうすれば検索で順位が上がるのか?ひとつの方法が私がやっているような日々の情報発信で、毎日ホームページについているブログを更新し、フェイスブックに投稿し、メルマガを発行するのです(p133)
・「メロンが全滅してしまった記事」のときは100件を超える応援コメントをいただいて、涙が出るくらいうれしかったです(p140)
・寺坂農園で取り組んでいる土作り・・
1 土を踏まない・・
2 自家製発酵肥料・ぼかし肥・・
3 緑肥栽培
4 秋肥(礼肥)の投入(p209)
・「自分が正しい」と思った時点でアウト・・怒りの感情をそのまま相手にぶつけるのは、よくありません・・"正しい"は人を傷つけるのです(p244)
▼引用は下記の書籍からです。
同文舘出版
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【私の評価】★★★★★(94点)
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■目次
1章 小さな農家が"直販の道"を選んだ理由
2章 直売所をはじめてお客様に直販するとき大切な4つのポイント
3章 最強の農業経営「農業+直接販売」モデル
4章 お客様との関係性を深め、ファンが増え続ける農家になる
5章 生産から収穫、発送まで「どうやったらできるか?」を考え抜く
6章 社員・スタッフがいきいきと活躍する農園作り
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