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「世界ナンバーワンの日本の小さな会社」山本 聖

2016/09/12公開 更新
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世界ナンバーワンの日本の小さな会社

【私の評価】★★★☆☆(76点)


■独自のウィスキーブランド
 「イチローズモルト」を育てた
 肥土伊知郎(あくといちろう)さん。


 独自の皮製品を製造する
 「ソメスサドル」を育てた
 染谷昇(そめやのぼる)さん。


 この二人のベンチャー企業から
 ブランドの育成経緯を学びます。


・ものづくりとは関係のない
 表面的なところにエネルギーを割いても
 ブランドはできない(p73)


■肥土(あくと)さんの場合は、
 実家の酒蔵が倒産。


 日本酒製造は同業他社に譲渡。
 ウィスキー事業を自分で
 守っていくことにしたのです。


 染谷(そめや)さんの場合は、
 OEMでカバンを納めていた
 ブランドが倒産。


 独自の販路を見つける必要があり、
 自社ブランドでの商品販売を
 はじめたのです。


 ピンチはチャンスといいますが、
 どん底に落ちると、
 あとは昇るしかないということですね。


・秩父の30年物を飲みたいという夢。
 夢をもつとエネルギーが湧いてきます
 エネルギーはどんな困難があったとしても、
 自分を動かしつづける原動力となり、
 さらに周囲を動かすこともできます(p87)


■ブランドには、製品の品質が
 基本だと思いました。


 基本があって
 そこからいかに消費者に
 知ってもらうのか。


 その立ち上げには
 集中力と労力が必要だと
 感じました。


 山本さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・スコットランドでも昔は蒸溜所が
 何百箇所とあったそうです。
 しかし、いいものだけが残り、
 その他は淘汰されてきました・・
 なぜその技法だと市場で
 勝ち残ることができたのか?(p54)


・結果的にはあのOEM先の倒産があったからこそ、
 自社ブランドが世に大きく出るきっかけが
 つくれたわけですから、
 世の中どう転ぶかわかりません(p131)


・世界のスーパーブランドは、
 基本的に直営店での販売がメインです・・
 百貨店のブランドに頼るだけでなく、
 自前のショップを持ってお客様と直接
 関わり合う機会を増やしていかないと
 いけません(p153)


・企業の理想の姿は「先に夢を描き、
 現状とのギャップを少しずつ埋めていく

 ことだと思います(p190)


・『どこで買えるの?』と聞かれたときは、
 逆に『どこの酒屋さんと取引されているんですか?』・・
 バーに直接卸すのではなく、
 そのバーが取引している酒屋を聞き出し、
 そこを経由して売る(p37)


世界ナンバーワンの日本の小さな会社
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【私の評価】★★★☆☆(76点)




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■目次

第1章 ベンチャーウイスキー(埼玉県秩父市)
第2章 ソメスサドル(北海道歌志内市)
第3章 地元に愛され、独り立ちするブランドづくり10カ条

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