「「最悪」の医療の歴史」ネイサン ベロフスキー

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「最悪」の医療の歴史

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■医療が人に利益を与えるようになったのは、
 ここ100年くらいだという。


 それまでの医療はひどいものでした。


 故意ではないにせよ、
 医師との立場で、
 多くの間違い、
 罪を作ってきたのです。


■無知とは怖いと思いました。


 ソクラテスの無知の知に
 学ぶべきですね。


 ただ、現在の人間は
 本当に歴史に学んでいるのだろうか?
 と不安になりました。


 ベロフスキーさん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ソクレスはディオドロスの曲がった
 背中をまっすぐにすると約束し、
 1.2メートル四方ほどの硬い石版を三枚、
 曲がった背骨の上につみあげた。
 ディオドロスは押しつぶされて死んだ(p15)


・ローマ皇帝クラウディウスは彼の侍医に毒殺されたし、
 医師は身分の高い誰かを毒殺するために
 別の身分の高い誰かに雇われるのが常だった。
 雇い主ぬきで、自分のために誰かを殺す医者もいた(p26)


・ロゲリウス・サレルニタヌスは焼きごてを
 憂鬱症に使うことを好み「頭蓋骨に穴をあけ、
 有害なものを外に出させる・・その間、
 患者は縛っておく」と書いている(p37)


・1641年、イギリスの医学者が
 『生ぬるいビール、あるいはそのようなビールは
 冷えたビールよりはるかに健康的であることを
 明らかにするための論考』を発表した(p119)


・ルネッサンス期のフランスでも、
 上流階級の人々のあいだでは浣腸は
 とてもファッショナブルなことだと
 考えられていた。フランス王ルイ十一世は
 ペットの犬に浣腸させ、ルイ十三世は
 一年に212回浣腸、215回の嘔吐療法、
 47回の瀉血(しゃけつ)を受けた(p126)


・血友病・・「血が止まらない患者を治療する
 いちばんいい方法のひとつは放っておくことだ」
 とある主要医学誌は書いていた(p152)


・1799年12月13日、ジョージ・ワシントンは
 喉がとても痛いと訴え、翌朝には呼吸が苦しくなった。
 彼は嫌がる召使いに無理やり500ccほどの血を抜かせた・・
 次の医師は960ccの血を採った。結局10時間ほどの間に
 合計四リットル近くの血がとられた。・・
 午後10時10分、ジョージ・ワシントンは死亡した(p163)


・午前中に死んだ母親を解剖した同じ医師が、
 そのあと手などを洗浄することなく、
 午後には新しい赤ん坊をとりあげる・・
 ゼンメルヴァイスは手の洗浄を行うよう訴えたが、
 医師たちは不愉快そうに拒否した・・
 若い研修医たちが手の洗浄を実行し始めると、
 母親が死ぬことはなくなった(p170)


「最悪」の医療の歴史
ネイサン ベロフスキー
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【私の評価】★★★☆☆(70点)



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■目次

第1章 産みの苦しみ(古代の医療)
第2章 暗黒時代(中世の医療)
第3章 ルネサンス(一四‐一六世紀の医療)
第4章 「英雄的医療」の時代(一八、一九世紀の医療)



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