【書評】「自分に合った脳の使い方」石川大雅
2016/04/29公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
大谷翔平の「目標設定シート」
十人十色といいますが、個性的な自分という存在をどうすれば、使い切れるのでしょうか? この本では、自分に合ったビジョンを作り、能力を発揮させるための方法を教えてもらいます。まずは、ビジョンからです。
ビジョンを設定するためには、「個人史」を作ってみるのが効果的です。自分自身の才能を発見することができるからです。同時に失敗を思い出すこともあるでしょう。例えば、自己主張ができないとして、過去に自分の意見を主張して嫌な面いをしたり、否定された体験があるから、そう考えてしまうことに気づくこともあるのです。
・1つのビジョンに対して、目標は複数設定すると効果的だとお伝えしています(p28)
人はそれぞれ個性的であり、個性は一方から見れた長所であり、反対から見れば短所となる。では、短所に見える部分はどうするのか。それは、短所となる部分を認識し、致命的な失敗をしないよううまく付き合っていくしかないのです。例えば、失敗した短所にネーミングをつけるて、自分の欠点を自覚しやすいようにする工夫も効果的だという。
また、短所で失敗したとしても、短所を転換することで長所になる可能性もあるわけで、「もしかしたら、自分には○○のような 天才性があるのかもしれない」という仮説を立ててみるのも良いでしょう。
・うまくいかないときは、失敗人格が出ているだけ・・その失敗人格と上手に付き合っていく術を身につければいいだけなのです(p48)
そうした短所の影響を最小限としながら、自分の個性を最大限活用する道を探します。自分の得意なことは何なのか。これまで簡単に成果を出せたことは?何にワクワクするのか。自分の天才性、つまり才能を発揮する「場」を見つけるのです。
英語が多く出てきますので、これらは海外の手法なのでしょうか。石川さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・実践ステップ1・・成功人格の一日を書き出す・・どんどん物語を修正していきましょう(p158)
・限られた時間やエネルギーを効果的に活用するためには、「何を優先して取り組むのか?」を決めることがとても重要です(p94)
・「行動が目的に沿っているか」を常に確認する(p99)
フォレスト出版 (2016-04-08)
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1章:なぜあの人は、いつも成果を上げ続けているのか?
第2章:絶対に失敗する脳の使い方
第3章:自分の「成功人格」を自覚する方法
第4章:自分の「失敗人格」に適応する方法
第5章:自分の「天才性」を発揮する
著者経歴
石川大雅(いしかわ たいが)・・・脳科学モデリング研究所代表。株式会社プロ・アライブ取締役会長。ハイパフォーマンス・コンサルタント。脳と心の専門家。
40 年間で約3万人の成功者にインタビューを行ない、「成功者の考え方、行動の仕方、脳の使い方」を誰もが使える形に体系化し、超実践的脳科学メソッド「芯観」を開発。人材育成や組織開発に応用している。30 年間にわたり、多くの企業や非営利団体に人材・組織開発のコンサルテーションを行ない、今までの指導人数は10 万人を超える。
読んでいただきありがとうございました!
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