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「できないことがなくなる技術」石川 大雅

2013/07/18公開 更新
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できないことがなくなる技術


【私の評価】★★★★★(95点)


要約と感想レビュー

頭の中身までコピー

成功した人をマネして成功しようという一冊です。うまくいっている人にやり方を教えてもらう。これは当たり前のことです。ただ、この本では、ただ教えてもらうのは×です。頭の中身までコピーしてしまう方法を学びます。


例えば、あなたが営業マンだとして、トップセールスの人を真似るとしましょう。トップセールスの人がやっていることを真似るだけでなく、無意識の中で行っている「頭の中で考えていること」や「気持ち」「呼吸のリズム」「姿勢」「視線」「お客様を見ているときの『感覚』」といった「心身状態」までマネをするのです。


そのためには、「質問」が大切です。できるだけ感覚的なことを聞きだす必要があります。感覚的にわからないところは、しつこく、しつこく聞き出します。何を考えて、何を感じて、成功している人は行動しているのか、ということです。


ブレコピ・インタビューにおける質問「○○しているところをイメージしていただいて、そこをギューッと伸ばしていただいてこういうことをやっているなぁと、順を追って勝手に話していただけますか?」(p123)

身近な人をお手本にする

成功者の鞄持ちをして、成功者に成功の秘訣を学ぶという方法があります。実際に一緒に活動することで、成功者の感覚が伝わるのです。著者の提案は、最初のうちは身近で近づきやすい人をお手本に選んで経験を積むほうがうまくという。


私の元にも、インタビューに来た人が何人もいました。そして、いろいろ質問して帰っていきましたが、その人たちは成功しているのでしょうか。短時間のインタビューでは、表面的な習慣や技術は伝えられますが、考え方や自分の中のモノサシまでは伝えにくいものです。あの人たちが事前にこの本を読んでいたらと思うと、残念です。


お手本の人が「当たり前」と思っていることを質問する(p156)

呼吸を合わせる

真似したい人に「呼吸を合わせる」ことで、その人が頭の中で考えていることが「見えたり」「言葉として聞こえる」などして「感覚としてわかる」ようになるという。


マネする技術として、とても大事なことが書いてある一冊だと思いました。★5とします。石川さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・セミナーや研修で学んだことを実践して、望む結果を実現させ続けている人は、「自分ゴト」で学んでいるため、学んだことをすぐに実践して、短期間で圧倒的な成果を実現させ続けています(p70)


・行動したことをお手本の人に報告して、フィードバックをもらう(p246)


・うまくいったことを人に話せば、ますます成功する(p254)


・本人は圧倒的な業績を出しているけれど、指導を受けた人の業績が上がっていない人は、要注意です(p111)


できないことがなくなる技術
できないことがなくなる技術
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石川 大雅
中経出版
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【私の評価】★★★★★(95点)


目次

序章 なぜ成功者のマネをしても成功できないのか?
1 一流を見つける
2 成功脳をコピーする
3 トレース行動で、望む成果が出続ける


著者経歴

石川大雅(いしかわ たいが)・・・脳科学モデリング研究所代表。株式会社プロ・アライブ取締役会長。ハイパフォーマンス・コンサルタント。脳と心の専門家。
40 年間で約3万人の成功者にインタビューを行ない、「成功者の考え方、行動の仕方、脳の使い方」を誰もが使える形に体系化し、超実践的脳科学メソッド「芯観」を開発。人材育成や組織開発に応用している。30 年間にわたり、多くの企業や非営利団体に人材・組織開発のコンサルテーションを行ない、今までの指導人数は10 万人を超える。


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