「スーパーの裏側」河岸 宏和

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スーパーの裏側

【私の評価】★★★★☆(83点)


■ハム工場、コンビニ向け惣菜工場、
 卵加工工場などで働いていた
 著者の一冊です。


 10年前の本ですので、
 現在どこまで同じか
 分かりませんが、


 この本で著者が最も
 問題意識を持っているのは、
 "卵"です。


なぜ、土日や特売日に、賞味期限が同じ卵を
 10倍仕入れることができるのか?
・・
 簡単にいえば、土日・特売日にたくさん売れるよう、
 「日付をごまかし」ているのです(p143)


■日本では"卵"は生で食べますが、
 海外では"卵"は生で食べません。


 これは日本の衛生管理が
 優秀というわけではなく、
 意識が違うだけらしいのです。


 日本卵業協会のホームページには
 次のような記載がありました。


 "たまごのサルモネラ菌の汚染率は
  0.003%程度といわれ、
  極めて低いものです"


 0.003%は低いように思えますが、
 100万個なら30個は
 汚染されているということ。


 卵を生で食べるときには、
 それなりに食中毒リスクがある。


 だから、海外では、
 生で卵を食べることは
 一般的ではない
のです。


・サルモネラ菌に汚染された卵などを食べて、
 年間で約8000人がサルモネラ中毒にかかっています。
 これは保健所に届出があったケースのみなので、
 実際にはその300倍はサルモネラ中毒が起きている
 とも言われています(p148)


■製造日については、
 パックをしたのが製造日とのこと。


 まぐろのサクで、売れ残ったのは
 刺身にしてパックすれば、
 その日が製造日です。


 業界では"使い回し"と呼びますが、
 法律的には問題ないとのこと。


 河岸さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・卵の賞味期限は、「産卵日」から数えるものだと
 誰もが思うでしょう。しかし、実際にはそうではなく、
 「パックに詰めた日」から換算しているのです。
 それで法律上は、まったく問題ありません(p143)


・鶏肉を中途半端に加熱して、卵を半熟で仕上げて、
 室温で販売している親子丼弁当などは、
 「サルモネラ中毒がいつ起きてもおかしくない弁当」
 とさえ言ってしまってもいいと私は思います(p150)


・先進国で卵を常温販売しているのは、日本だけです・・
 アメリカでは、卵は法律で定められた
 温度帯「7.2℃(華氏55度)」で販売しています。
 ヨーロッパでも、冷蔵販売しています(p152)


・サクだけ値引きしていないスーパーがあったら、
 要注意です。これは「売れ残っても翌日使える」
 という腹があるから、サクの値引き販売を
 しないのです(p28)


・厨房に入ると、そこではまさに、
 「昨日」のパックを「今日」の日付のラベルに
 張り替える作業の真っ最中ではありませんか・・
 ラップをし直し、ラベルを張り替えることを
 「巻き直し」といいます
(p51)


・「売り切れ」のない店を私は信用しません・・
 いつ見ても、きれいなケーキがたくさん
 並んでいます・・「なぜ閉店間際でも、
 商品が売り切れることなく大量に
 並んでいるのだろう?(p127)


スーパーの裏側
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【私の評価】★★★★☆(83点)



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■目次

第1章 スーパーGメンが行く! 今日もスーパーでは「珍事件」が起こる
第2章 「賞味期限」はスーパーで勝手に決められる!?
第3章 お惣菜の実態――売れ残りでつくるのが当たり前!?
第4章 すべての偽装は「卵」に通じる
第5章 いいスーパー、ダメなスーパーの見分け方



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