「最高のリーダーは何もしない―内向型人間が最強のチームをつくる!」藤沢 久美
2016/02/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
■1000人を超える企業のトップを取材した
藤沢さんが教える
成功しているリーダーの特徴です。
その特徴は、社長のビジョンが
社員に浸透していること。
社員がマニュアルではなく、
ビジョンに合った行動を
しているということです。
・リーダーの最も大切な仕事は、
ビジョンをつくり、それをメンバーに
浸透させることなのです(p26)
■たとえば、地鶏の焼き鳥屋さんなら、
地鶏の生産者に豊かになってもらいたい。
あれだけ苦労して作っていただいた
地鶏だから、残さずおいしく
食べていただきたい。
地鶏の生産者に感謝している気持ちが、
仕事に現れるのです。
・「塚田農場」の各店舗には、
自由予算枠が与えられています。
その範囲内であれば、現場の判断で
さまざまなサービスを提供できる(p19)
■マニュアル経営だと
マニュアルどおりできる社員が
残るのだと思いました。
ビジョン経営だと、
ビジョンに共感する社員が、
残るのだと思いました。
その両方が組み合わされば、
最強になるのかもしれませんね。
藤沢さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「型を教え込む」から
「思いを伝えきる」へ・・
「命令を遂行する部隊」から
「自分で判断する仲間」へ(p37)
・変えたいことはすべて変えていい。
ただし、1つだけ絶対に変えてはいけないものがある。
それは柿安の経営理念だ・・
同社の経営理念は、
「おいしいものをお値打ちに提供する」(p49)
・シャープやソニーでは、創業時の哲学と
それに基づくビジョンが、ある時期から
途絶えてしまった感があります・・
組織を支える「根っこ」がなくなってしまい、
従業員たちが依って立つところを
失ってしまったように見えます(p56)
・優秀なリーダーたちが自信に満ちているように
見えるのは、徹底的に心配し、考え抜き、
手を打った結果、「やるべきことはやり尽くした」
という実感を持っているからではないか(p84)
・『坂の上の雲』のなかで、とても
印象に残っているシーンがあります・・
戦略は直観で決めたが、
『なぜそう決めたか』を隊員たちに
どう説明するか、考える時間が必要だ(p101)
・2人の大手商社トップを通じて私が学んだのは・・
敵をつくらないようにしているし、
それ以前に、まわりの人に対する愛情や
感謝を忘れないということです(p145)
・部下には手をかけないで、
目をかけろ・・
『部長は仕事をするなよ。
いかに働きやすい環境をつくるだけを
考えよう』と言っている。
だから、現場は部下のやる気一本です(p165)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★☆(82点)
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■目次
第1の発想転換 「人を動かす」から「人が動く」へ―なぜ優秀なリーダーは「何もしない」のか?
第2の発想転換 「やるべきこと」から「やりたいこと」へ―「魅力的なビジョン」をつくるには?
第3の発想転換 「命令を伝える」から「物語を伝える」へ―人・組織にビジョンを浸透させる
第4の発想転換 「全員味方」から「全員中立」へ―リーダーは「嫌われない人」を目指せ
第5の発想転換 「チームの最前線」から「チームの最後尾」へ―「任せて見守る」チームマネジメント
第6の発想転換 「きれいごと"も"」から「きれいごと"で"」へ―リーダーに求められる「社会貢献」の視点
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