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「語られなかった 皇族たちの真実」竹田 恒泰

2016/01/02公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー

■明治天皇の玄孫である竹田 恒泰さんによる
 天皇の男系継承のすすめです。


 長く皇室に男子が誕生しなかったため、
 平成16年末に当時の内閣総理大臣・小泉純一郎の
 私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が
 設置され、女系天皇を含めた議論が行われました。


■竹田さんは、皇統は一つの例外もなく
 男系継承により続いてきたものであり、
 この伝統を変えれば、
 天皇は天皇でなくなるとしています。


 できることなら、
 男系で行きたいものですね。


 竹田さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・万世一系を担保してきた側室制度・・十五代の徳川将軍のうち、実に十二代が側室の生まれ・・天皇の配偶者は正室と側室に大別することができる・・皇后に続く身分として准皇、女御などの他の地位があり、これらが正室に該当する(p78)


・複数の正室を持った天皇は追贈を含めると二十七代に上り、全体の五分の一に当たる。また後醍醐天皇は皇后二人、女御一人を立てていて、皇后ですら並立する場合がある。一方正室を持たなかった天皇もある。(p78)


・昭和22年(1947年)に新しい皇室典範が制定されたときに、嫡系のみに皇位継承権があると明文化され、庶子は皇族の身分が与えられることになった。これにより長らく皇統の維持に寄与してきた側室制度は法的に禁止された(p80)


・世界最古の木造建築は法隆寺だが、老朽化が著しいからといって鉄筋コンクリートで建て替えたとしたら、それはもはや法隆寺ではない。・・これと同様に、皇室は男系により継承される世界最古の家柄だが、男系継承が困難だからといって女系天皇が即位したとしたら、それは天皇ではなく、皇統は断絶したことになる(p83)


・アメリカはまず外交で、日本を苦しめてゆくだろう・・日本人は短気だから、きっとけんかを買うだろう。つまり、日本の方から戦争をしかけるように外交をもっていく・・東久邇宮の脳裏には、クレマンソーのこの言葉がこびりついていた(p145)


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【私の評価】★★★☆☆(76点)



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■目次

序章 竹田家に生まれて
第1章 万世一系の危機
第2章 戦争と皇族
第3章 終戦と皇族
第4章 占領下の皇族
終章 雲の上、雲の下

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