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「事業部制の業績評価」デービッド ソロモンズ

2015/10/17公開 更新
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事業部制の業績評価


【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

 組織が大きくなってくると、中身がわからなくなってくることがあるようです。そのためいくつかの小さな組織に分ける必要が出てきます。そうした組織をどのように統括していくのか、これが経営なのでしょう。


 基本的には事業部単位で、しっかり利益を把握していくことが大事です。そのための責任と権限の範囲の設計が、重要なのです。事業部制では、分権化して、「利益責任の付与」をします。事業部が自分たちの製品の販売価格を決定する自由をどの程度持っているのかが、事業部の自律性を大きく左右します。


 京セラのアメーバ経営に代表されるミニ・プロフィットセンター制では、通常であればコストセンターとして取り扱われるような工場の製造工程なども利益責任を負うミニ・プロフィットセンターとなります。


 古典的な本ですので、京セラのアメーバ経営よりは保守的な内容だと思います。ソロモンズさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・マーケティング部門は常に事業部にもおかれるが、広報は通常、本社のみとなる。法務は事業部におかれる場合もあるし、設置されない場合もある(p44)


・変動利益‐管理可能事業部固定費=管理可能利益
 管理可能利益‐管理不能事業部固定費=貢献利益
 貢献利益‐事業部外で発生した固定費の配賦額=税引前純利益(p111)


事業部制の業績評価
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デービッド ソロモンズ
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【私の評価】★★★☆☆(70点)


目次

第1章 事業部制組織
第2章 事業部制会計と会計基準
第3章 事業部業績尺度としての利益
第4章 事業部利益測定上の諸問題
第5章 投資利益率と残余利益による事業部業績の評価
第6章 事業部間の振替価格
第7章 事業部の業務活動に対する予算統制
第8章 非財務的な業績測定尺度


著者経歴

 デービッド・ソロモンズ(David Solomons)・・・1912‐1995。Doctor of Science(Econ,ロンドン大学)。米国ペンシルバニア大学ウォートンスクール会計学教授(1959‐83)。1932年ロンドン大学卒業後、勅許会計士協会会員を経て、ロンドンスクール・オブ・エコノミクスの会計学教員、ブリストル大学会計学教授を歴任。アメリカ会計学会(AAA)会長(1977‐78)。オハイオ州立大学会計学殿堂入り(1992)。会計基準設定、会計史、管理会計および会計教育分野での著作・研究活動を行う


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