「一流の逆境力」遠藤 友則
2015/05/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
■毎年契約更新のACミランにおいて
16年間トレーナーとして活躍した
遠藤さんの一冊。
1、2年目は、ACミランの下部チームで
水汲みやボール拾いなどの雑用をして
給料も日本にいるときの5分の一。
それでも、
出来ることをやっているうちに、
3年目になってやっと、
トップチームのトレーナーに
なることができました。
それは同僚が、遠藤さんを
推薦してくれたからです。
・「頼むよ」といえば、無理をしてでも
助けてくれる仲間ができれば、
それはあなたにとっての最高の武器に
なりうるでしょう。結局、仕事で成功できるか
どうかの鍵は人間力。(p124)
■そうした経緯でACミランに潜入し、
一流選手を見てわかったポイントは2点。
一つは、自分を信じ、
自分で決めたことを
徹底してやる実行力とオレ様力。
調子が悪くても、
自分のスタイルを大きく変える
ことはありません。
なぜなら、自分は一流だからです。
・私がミランで見てきた超一流たちの思考は、・・
「焦らず。毎日コツコツ」・・
不振に陥ると、むしろ一息ついて、
何が問題であったかを考えます。
そして、今までやってきた行動に対しての
改良を「少しだけ」加えます(p22)
■そして、もう一つは
いつでも実力を出すということ。
常にプロフェッショナルとして
準備、ルーティンは怠らない。
そして結果を出すのです。
海外で活躍する日本人がいると、
元気が出てきますね。
遠藤さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・超一流になれる選手は・・・
「今はダメだ」・・とは考えません。
なぜなら「もっと努力しなければダメだ」は、
これまでの自分を否定することになるからです(p10)
・サッカー選手に限らず、
ビジネスマンも、負の経験の中で
何を持ち帰れるかです(p48)
・「自分たちが100%の力を出せれば、
このチームは勝てる」・・・
ここには「120%の力を出す必要はない」
という意味が隠されている(p61)
・気の緩みが出ないように注意を喚起します・・
たとえば、集合時間に遅れる選手がいるということは、
慢心が選手に現れている証拠です(p73)
・どうしても難しい仕事を
選ばなければならなくなったときに・・
表面を覆っているピンチは、
一皮剥けば、チャンスとなるのです(p84)
・終了のホイッスルが鳴るまでベンチで
いつでも試合に出る準備をしているベテラン・・
一流は、そんなチャンスを
キッチリとものにします(p102)
・自分が決めたことは、絶対に譲らない。
続けるべきことは、ずっと続ける。
彼らの流儀というのは、ごく普通の人が
やれることを普通にこなすことです(p126)
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【私の評価】★★★★☆(84点)
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■目次
1章「結果が出ない」から「努力する」の図式は通用しない
2章 本番に強い選手はココが違う
3章 才能だけでは「成功」にたどりつけない
4章 休むことも仕事のうちである
5章 一人ではできないことを成し遂げるために
終章 キャリアでつまずいたときに心がけること
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