「にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語」サム・キーン

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にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■人間の細胞内DNAについての
 知見をまとめた一冊です。


 理系の私としては、
 単純に面白い。


 人のDNAは解析されましたが、
 それがどういう意味を持ち、
 どういう働きをしているのかは、
 まだ分かっていないのです。


・DNAはハードとソフト両方の機能を果たし、
 情報の保存も命令の実行も行う・・
 自らを何度も完璧に複製し、RNAとタンパク質を
 紡ぎ出し、原爆による損傷に耐え、単語と句ををコード化し、
 いくつか極上のメロディーを奏でる(p107)


■DNAの複雑でありながら、
 永続的な仕組み。


 多くの動物が共通の遺伝子を持ち、
 まったく違う形態となっている不思議。


 STAP細胞騒動を思い出しながら、
 細胞や遺伝子がこれから
 面白いと感じました。


 キーンさん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・いまでは、祖父にパーキンソン病を引き起こした
 かもしれない一連の自己増殖する分子が、
 私の細胞にも潜んでいるかどうかを・・・
 自分も知ることができる(p7)


科学の同時性・・・複数のチームが二重らせんを
 ほぼ突き止め、1963年には二つのチームがDNAに
 関する別の重要な要素を発見した・・両チームとも、
 ミトコンドリアには独自のDNAがある証拠をつかんだ(p118)


・HIVが本当にまん延して地球上の大半の人々を
 消し去ったら、HIVに免疫があるほんの一握り
 の人々(そういう人は確かに存在する)は、
 新種のヒトに進化する可能性がある(p177)


・真の雑種形成には昔ながらの精子と卵子の
 対等な合体が必要であり、いまのちゃんとした
 科学者はほぼ全員、ヒトとチンパンジーの受精は
 不可能だというほうに金を賭けるだろう・・・
 ヒトとチンパンジーが子どもをつくれるとは思えない
 もう一つの理由は、この二つの種では染色体の数が
 ちがうことである(p217)


・幸運にも、22万年前に第二の突然変異が起こって、
 私たちは不快な脂肪とコレステロールを
 分解できるようになり、
 早すぎる動脈の老化から救われた(p229)


・トゥールーズ=ロートレック家の人々は
 たいてい身内どうしで結婚した。
 しかしこの近親婚は有害な劣性突然変異が
 表に出てくるチャンスにつながる(p295)


にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語
サム・キーン
朝日新聞出版
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【私の評価】★★★☆☆(72点)


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■目次

第1部 決め手はA・C・G・T―遺伝子スコアの読み方
第2部 動物としての過去―這うもの、跳ね回るもの、殺すもの
第3部 遺伝子と天才―人間が人間らしくなったわけ
第4部 DNAのお告げ―過去、現在、未来の遺伝学


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