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「ぼくは「技術」で人を動かす―今いるメンバーで結果を出す{チームリーダー}のレシピ」高島 宏平

2015/03/10公開 更新
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ぼくは「技術」で人を動かす――今いるメンバーで結果を出す{チームリーダー}のレシピ


【私の評価】★★★★★(93点)


要約と感想レビュー

 野菜の通販ベンチャー「オイシックス」で、著者が学んだリーダーのコツです。優秀な人は、優秀な上司になれるとは限らないと言われますが、著者も苦労したようです。


 優秀な担当者からリーダーになるためには、いくつかの壁があり、その一つの壁が、リーダーにはもっと大切な仕事があるということに気づくことです。著者も一時は人に任すことができず、オーバーフローしたこともあるという。


 リーダーの仕事は、組織の目指す方向を示すことであり、メンバーと共有し、役割を与え、その仕事を評価することなのです。それが分かれば、自分で仕事をしてはいけないと気づくはずなのですが、それが難しい。


本来やるべきことがおろそかになっているのだとしたら、案件を見直し、どんどんメンバーに任せましょう・・任せる理由がないときは任せなくていい。(p207)


 そして、問題のある組織を立て直すコツが眼からウロコでした。


 著者の発見したコツは、問題があるからといって、問題を解決しようとしてはいけない。うまくいっていることに注目し、次の成功体験を作っていくこと。苦労した人だけが、わかるポイントだと思いました。


 高島さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・リーダーは・・・監督のような役割ですから、自分が理解してあげる側に立つのが、これまた自然ということです(p45)


・リーダーは折にふれて、ゴールを確認させなければなりません。「そもそも何のために、この仕事をやっているのか?」(p50)


・「今いるメンバーをどう配置するか」・・・私の対処法は、「相性は無視する」(p74)


・チーム内の違和感は「察する」前に聞いてしまう(p16)


・メンバーにわかってもらうことではなく、メンバーをわかってあげることにエネルギーを費やすのがリーダーの仕事・・・(p46)


・リーダーは問題よりも「問題なくうまくいっているメンバー」や「未来への成長の兆しとなる発見」のことを考えましょう(p175)


・リーダーが最初に意識するべきは、もっと小さな成功です。・・・まず「右の靴が履けた。よし!次は左だ」・・という具合に、プロセスをバカバカしいほど細かく刻んでいきます(p107)


・「チームのこと=わがこと」としてもらうために、私は初期段階でそれぞれのメンバーに小さな宿題を与えるようにしています(p114)


・自分が何をしたいかではなく、まわりがリーダーの役割に求めていることをするのです(p190)


▼引用は下記の書籍からです。
ぼくは「技術」で人を動かす――今いるメンバーで結果を出す{チームリーダー}のレシピ
高島 宏平
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 519


【私の評価】★★★★★(93点)



目次

PART.1 {観察}のレシピ――今いるメンバーの本当の「強み」を知る
PART.2{伝達}のレシピ――今いるメンバーの心にあなたの言葉を届ける
PART.3 {配置}のレシピ――今いるメンバーの「適材適所」を究める
PART.4 {巻き込み}のレシピ――今いるメンバーにチームを「自分ごと」にしてもらう
PART.5 {育成}のレシピ――今いるメンバーを勝利のために成長させる
PART.6 {立て直し}のレシピ――今いるメンバーが抱える「負け癖」を取り払う
PART.7 {成長}のレシピ――今いるメンバーとともにリーダーも成長して「勝利」する


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