「ライフ・イズ・ベジタブル―オイシックス創業で学んだ仕事に夢中になる8つのヒント」高島 宏平
2012/07/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
食品販売サイトoisix.comオイシックスを立ち上げた高島さんの一冊です。
食品販売といえば、ユニクロも参入しましたが、すぐに撤退。同時期に起業していた高島さんの心境は複雑だったようです。しかし、ベンチャーに逃げ場はないのですから、続けるしか道はなかったのです。
・ユニクロさんは、2004年・・野菜販売事業からの撤退を発表した・・僕たちのようなベンチャー企業の場合は、「撤退=消滅」である。もともと「撤退」という選択肢そのものがないわけだ。だから、うまくいくまでやり続けるしかない(p179)
オイシックスが成功したポイントは、次の3つだと感じました。
・金をかけずにリンクを増やす。
・おいしい野菜の確保。
・おいしいネーミング。
こうしたことの組み合わせから、口コミが発生していったのではないでしょうか。サイトを見ると、「会員になると1年間送料無料」「お試しセット」と工夫が随所に見られます。
・僕らは当時、野菜を使った料理のレシピや「食」に関する情報を大量に所有していた・・・「このレシピ、女性誌のサイトに無料で提供することにして、その代わりにうちのリンクをはってもらうってのはどう?(p142)
典型的なベンチャー物語でした。この苦労を知っていれば、逆に起業する人がいなくなってしまうかもしれません。
それを楽しめる人が生き残り、賞賛と富を手にすることができるのでしょう。消費者のための高品質の野菜を、直接消費者に届けるということを実現しているのは素晴らしいと思いました。私も高品質の本をお届けしたいものですね。
高島さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・起業を成功させるために学生のうちにやっておくべきことはなんでしょうか?・・・私は迷わず「仲間づくり」と答えている(p70)
・ベンチャーの立ち上げは問題だらけだ。起業は問題でできているといってもよいくらい(p180)
・いったん社会に出てビジネスの勉強をする。そして3年後に再び集まって、もう一度起業し、今度は今よりもっとデカイことをやろう、という約束を交わしたのだ(p68)
・そんなにうちに野菜が良いって言うなら、畑の土を食ってみな・・・兄ちゃん、覚悟あるね。うちの野菜、分けてやっていいよ(p27)
・大抵の農家さんは自家栽培用の畑を別に持っている・・ヒット商品は農家さんの台所にあり(p191)
・「葉が白いのは販売用で、濃い色の方は自分の家で食べる自家栽培用だよ・・・「なんで販売用のほうの葉は、白いんですか?」「あーあれね、農薬だよ」・・・「こんなものが欲しいなんて、一般の消費者は変わっているな」(p113)
・規格外商品を売る・・・農家さんにとっては、廃棄していたものが商品化できる。お客様は、見た目は悪いが安全で美味しいものを低価格で買える。そして、僕たちはそれを販売することで収益が得られる(p188)
・「農家・オブザイヤー」という賞を用意した・・農家さんは生産した農産物について、消費者から直接「美味しい」という評価を受ける機会がない(p218)
・僕はそのときそのときに夢中になれるものを見つけ、それにひたすら没頭して時間を過してきた(p272)
・インターネットに関する社内の全ての質問にはとりあえず「分かります」と答えることにした・・通常の仕事が終わった後、徹夜で調べ物をして、やっとのことでレポートを作成(p82)
日本経済新聞出版社
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【私の評価】★★★★★(92点)
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いつも楽しみにしながらメルマガを読ませていただいています.
先日プレゼントいただいた「ライフ・イズ・ベジタブル」は,
とても面白かったです.
人生を変えるほど感動する本を紹介するという
ソムリエさんの志に触れることができ,
このメルマガは私自身の成長に役立っています.
これからも応援します.