「マジシャンが教える心を誘導する技術」中 辰哉
2012/07/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
傾聴、うなずき、心理学、コーチング、コールドリーディングなど、世の中には「人を動かす」技術がたくさん存在します。この本では、マジシャンが使っている「人を動かす」技術とその応用法を紹介してくれます。
基本的に、マジシャンの相手はお客様ですから相手を安心させる、興味を持たせる、友達になるということが大切です。これは、職場や友人との関係で使えそうです。質問や共感、お願いで関係を作り上げるとこは、コーチングのよう。相手を観察して心の動きを見るのは、コールドリーディングでしょうか。
・○○さんは、どちらのご出身なんですか?・・ところで、○○さん、1つ教えていただいてもいいですか?○○さんは、親しいお友だちに、何て呼ばれているのですか?(p170)
相手を誘導するためには、相手を認めることが大切です。仮に、どんなにダメな提案でも、その人はその人なりに考えているのですから、まず「なるほど、なかなかいいじゃない」と1回受け入れ、その後「いいんだけど、ここがもう少し明確になればもっとよくなる気がするんだけど、どう思う?」などと、誘導するのです。
もしろん、相手が違和感を感じているようだったら、一言「ごめんなさい、今言葉足らずだったので、もう一度説明しますね」「ここまでで、何かご不明な点はありますか?」などというふうに相手を配慮した一声をかけることが大切だという。
やや強引なところもありましたが、マジシャンは計算して話していることがわかりました。想定内でなければマジックができませんので。許容範囲が大きい、ある意味、器の大きい人を演じているわけです。中さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・興味を持ってくれる魔法の言葉・・・「○○さんは、不思議なことって好きですか?」
・相手の目を直視するのはきつい印象を与えてしまいます・・・自分の目線を相手の目と目の間に持っていきます(p115)
・ゆっくり話して安心感を与える(p129)
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【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
1 マジシャンに必要な8つの基本の技術
2 相手の情報を引き出す技術
3 相手を一瞬で惹き付ける言葉なきテクニック
4 相手の心を思い通りに動かす魔法の言葉
5 人の心を動かすマジックテクニック
著者経歴
中 辰哉(なか たつや)・・・マジシャン・コミュニケーションコンサルタント。京都府生まれ。インターハイ3位の実績を持ちプロボクサーを目指す。上京後すぐダンプカーにはねられて3日間意識不明の重体。選手生命を絶たれ、人生最大の挫折を味わう。1冊のマジックの本を読んで病室で練習を重ね、マジシャンとして第2の人生を歩むことを決める。マジシャンになるために、マジック道具の実演販売会社で販売を7年間経験。その頃、マギー審司に「デカ耳」を伝授し、ヒット商品を誕生させる。その後、総つんく♂にスカウトされマジシャンとしてさまざまなメディアに出演する。
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